人生相談頂きました 〜大好きなことを仕事にしたい〜

KSさんへ

ご質問にお答えします。

まず、僕自身が二十年経営してきて、
それなりに人を採用してきた経験から言いますと、
実績のない人を高給で採用することはなく、
年齢などに関係なく、ほぼ、最低給与から始めていただいています。

現在、会社を支えてくれている僕の右腕となっている人物も、
三十歳を過ぎて自分の好きな写真を仕事にしたいと、僕の会社に来ました。
彼は、四大新卒で一部上場会社に入社、約十年勤め、
そのキャリアを捨てて来ましたが、僕は、それでも、彼の給与は最低賃金、
二ヶ月は掃除だけを行う、まったくの未経験者として扱い、
彼は、それをやり遂げて、実力を示し、今では、当然なから、
僕よりも、誰よりも、多くの給与を得ています。

僕が、上京して写真撮影会社に就職しようとした時、
どの会社に行ってもこう言っていました。

「給料はいりません、いますぐやれます、何でもやります」

こう言って、実際に採用されました。
その社長は、なかなかの人でしたので、
こう言われました。

「家賃いくら?」
「65000円です」
「そうか、、、そのくらいは出してやらんとなぁ」

実際には、最低賃金(約18万円)が初月から出ました。
しかし、その薄給も二ヶ月で終わり、三ヶ月目には昇給していました。
僕は、特に頑張ったという記憶はありませんが、
楽しかったので、懸命にやっていたのでしょう。
どうやら、売り上げが上がっていたようで、働きが認められたみたいでした。

僕の会社で、もう一人、あまりにも優秀過ぎて二ヶ月目から
昇給させた美大卒の若者がいました。
その彼は、第二新卒で24歳でうちに来ました。
当然、最初は最低賃金から始めましたが、最初から実力が半端なかったので、
次の月には、昇給させました。

こういうわけで、僕の考えとしては、交渉などというものは、
実力のない人間の行うものだと思っています。
実際に、実力がないにもかかわらず、懸命に働こうとせず、結果を出す気がないのであれば、
先方にご迷惑なだけだと思います。

就職先のオーナーが実力があり、結果が出ているのに薄給だとしても
そんなことは構わないじゃないですか?
その実績があれば、他の会社でも欲しい人材になっているのだから、
さっさと別の会社にいけばいいのです。

> もちろん高い給料の方がいいに決まっているのに、

この考えと、僕の考えは違っています。
僕は、薄給の方がいいと思っています。
この世界で得るべきものは、お金よりも【経験】です。

今まで、その経験をしたいがために、
お金を支払ってウォーキングホリデーに参加されていると思います。
それを今度は、お金をもらうことができるのですから、
そのことだけでも、感謝すべきことなのではないでしょうか?

それに、自分がお金であっても、他の何かであっても
【受け取らない】ことは、天に貯金することになります。
銀行預金よりも、よっぽど高い利子が付き、本当に大変な時に預金が下されます。
僕は、この天国預金によって、大きな利益を得て来ました。

と、いうことで、お勧めは、

「給料はいりません、今すぐやります、なんでもやります」です。

ちなみに、僕が上京した時には、サラ金の借金が200万円あり、さらに50万円借金して東京に行きました。
もちろん、貯金はゼロです。
当時の利息は、29.4%で、毎月の支払いは約8万円ほどでした。
副業で、数万円の収入はありましたが、それでも、「給料はいらない」と言い切りました。

覚悟があったし、死ぬほど働けば、必ず道が開けると信じていました。
それに、写真撮影会社への就職は、僕が独立して会社を起こすための布石で、
経験をさせてもらいたいという気持ちだったので、本当に、給料なしでもよかったのです。

この世の中、命をかければなんでも出来ます。

> 「できるか?」と心底自分に問うても、「うぅ…できない…」というのが正直な所です。

ここで、できるか?と考えるところ不思議なんですよね?
やってもいないことなのに、できるか?できないか?考えるんですね?
何も考えずに、やるだけだし、本当にやりたいのであれば、できるできないではなく、
【やる!】だけです。

きっと、KSさんはやらないでしょうね。
きっとやらないだろうと思いながらも、僕もこうして文章を書いています。
なぜなら、今の状態では、言い切ってしまえば【絶対ムリ】ですが、
何かを【自分自身の中で】変えることができれば、可能性はあると思います。

今のように、他の人に頼ろうとする考え方では、一向にムリです。
ご自分の魂と向き合ってください。
外に目を向けず、内側に目を向けてください。
あなたの魂は、なんと言っていますか?

魂は、大きな存在(神とか、宇宙とか、サムシンググレードとか)と繋がっています。
そうした大きな存在は、魂の行く道を必ずサポートしてくれます。
それを信じることができるかどうかが、分かれ道になります。
この世で実現するのか、今回の現世ではこのまま死を迎え、来世以降に期待するのか?
どうでしょう?

【  M A R K  】

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