NHKの番組で「100分de名著」と言う番組がある。
難解な本を、25分を4回に分けて解説する番組である。
その番組がYoutubeにいくつかアップされていて、ちょうど旧約聖書の会があったので見てみた。
僕は、新約聖書は、5、6回読んでいるが、旧約はほぼ読んではいなかったのだ。
そこで、せっかくなので旧約聖書についても知っておきたいと思い、番組を見てみた。
すると、非常にわかりやすい。
まだTVを持っているころに、この番組を何度かみたことはあったのだが、興味のない内容の場合はみていてもつまらないし、全4回を続けて見たほうが理解しやすいので、結局は、ON TIMEで見ることをやめた。
旧約聖書の全4回を見終えると「次の動画」に、法華経が出ていた。
今まで、仏教については、ほとんど学んだことがない。
知っていることといえば、釈迦の生い立ちくらいである。
せっかくなので、法華経の会も見てみた。
「あれっ?仏教の経典って、聖書と似てる」
聖書も、基本的に物語になっていて、実は結構読みやすくて面白い。
仏教は、そうではないと思っていたのだが、仏教の経典も、実におもしろそうである。
次に、維摩教。
これまた深い。
一度観るだけではなく、何度か観る価値がある。
そして、有名な般若心経。
般若心経の会は、解説者がイマイチだった。
ただ、般若心経に関しては、理解を深めておくことは重要そうな気がした。
この呪文とも言えるお経は、内容がわからなくても、呪文として大切そうである。
さらには、正法眼蔵。
これは、聞いたことがなかったけど、見てみると、解説者の「ひろさちや」さんがいい。
とっても優しい語りで、とってもわかりやすくて、とっても理解されている感がある。
深く理解されているからこそ、聞いているこちらもわかりやすいのだろうと思う。
最後に、歎異抄。
とても難解な内容である。
残念なのが、解説が般若心経の時と同じ人だと言うこと。
僧侶で教授とのことで、とても頭の良い人であることはわかるのだが、本当に深い部分には達していない感じがするのだ。
僕は「バカと天才紙一重」を説明する際、バカー普通ー秀才ー天才と言う並びではなく、
天才ーバカー普通ー秀才だと説明する。
頭の良い人は、秀才と言われる。
秀才の人は、天才に最も近いと思っているところがあるが、実際には、秀才の先には天才はない。
天才とは、バカの隣にあるものなのだ。
一度、バカを通らなければ天才には行き着けない。
宗教の確信を理解するためには「天才」と言う言葉に付いているように「天」の理解が必要なのである。
天を理解するためには、自分の頭や能力をいくら駆使しても、そこにはたどり着くことはできない。
そこへ行くには、全てを捨てて、バカになるように、何もない自分になることで、天へ近づくことができるものだと考えている。
だから、秀才の人が、宗教を解説するのには無理があると僕は思うのだ。
話が逸れたが、仏教もとてもおもしろうそうだと言うのが、この番組でわかった。
少し、本も読んでみようと思う。
P.S
Youtubeの動画は全て消されてしまっていた。