びわがぁ〜、びわがぁぁぁ〜

ビワの実がどんどん無くなっていく。
犯人は、昨年、撃退したと思っていた『ハクビシン』
奴らが戻ってきた。
それも、子連れで・・・

3日前、OPERAが暗くなりかけても、草をムシャムシャ食べていたので、そのまま暗くなるまで、放っておいた。
で、夜9:30頃「ボチボチ、OPERAを小屋へ入れておくか」と思い、ヘッドランプを付けてOPERAの元へ。

動物は、ライトが当たると目がひかる。
うちのOPERAは、なんと!スカイブルーに光るのだ。
なかなか、綺麗だが、本人にとっては「おいっ!眩しいだろうが!」と、思っていることだろう。

OPERAを連れて小屋に入り、その後、何気なく周囲を見ると、ビワの木のあたりが、黄色く光った。
「んっ?なんだ?」そう思い、もう一度ライトを向けると、2つの黄色い光が見える。
「これは、何かの動物だ!」
そう思い近づいていく。

動物は、光が当たると、逃げるのではなく、ジッと光を見つめる傾向にある。
迷子の猫を探すと言うのをテレビでやっていたのを見たときもそうだった。
猫も、ライトを当てると、ジッとライトに目を向けたまま動かないのだ。

なので、ライトを当てたまま近づいていく。
すると「ハ、ハ、ハクビシンだぁ〜!」

去年の夏の終わり、ビワがすべて食べ尽くされ、その後、まだまだ青い柿を、毎日食べられていった悲しい出来事を思い出した。
いい加減に撃退せねばならないと思った僕は、捕獲器を導入。
設置しても捕まりはしなかったが、その翌日から、ハクビシンは姿を見せず、なんとか、柿4つだけは死守することができたのだ。

もうこれで安心・・・と、ホッとしていたのだが、今年も、やられていたとは!

まずは、石を投げて追い払った。
本気で当てるつもりで投げてはいたが、僕は、まったくのノーコンなので、ちっとも当たらず。
それでも、周りの葉っぱや枝に当たる音と揺れで逃げていった。

これで、ヤツはもうこないだろう。
そう思ったが、翌日の夜、確認のため夜10時頃ビワの木を見に行ってみると、いやがる。
それも、二匹。

今回は、そこらへんの砂利を掴んで投げた。
こう言うことを書くと「動物虐待だー!」と叫ぶ人たちがいるが、どう考えても、鶏、豚、牛を食べちゃう方が野蛮だと僕は思っている。
自分で手を下すか、誰かがやるかの違いである。

次に、こう思う人たちもいる。
「自然界の動物たちと分け合うことが大切だ」と。
いやいや、奴らは分け合わないから・・・
実が育てば、何倍にも大きくなり、甘くなるのに、それを待たずに食べ尽くしてしまうのだ。
動物、いや、人間の多くも、それと同じで、金の卵を生む鶏の腹を切り裂いてしまうのが、この地球に住むほとんどの生物なのである。
ってことで、動物保護主義者に対して布石を打ったところで、続き。

僕は、砂利を投げつけた。
もちろん、コントロールはダメダメであるが、それなりに、バラバラと当たる。
が、やっぱり砂利じゃ、ちっとも効かない。
葉っぱがガードになって、ハクビシンの野郎どもは、ほとんど動かなかったが、何度も投げつけているうちに、多少でも当たったのかは素早く逃げていった。

このままでは、確実に翌日も来ると思った僕は、対策として、電気柵を木の周りに設置することにした。

これなら、木に登れまい!はっはっは。

そうは、思ったが、一つ心配な点がある。
隣の木から飛び移ってしまったら、簡単に行けてしまう。
なので、飛び移れそうな木の枝を切っておいた。
が、あまりに高いところは届かない。
仕方なく、翌日様子を見ることにした。

夜8時、居た!
やはり二匹だ。
くそ〜、昨日と同じように、砂利攻撃を食らわす。
すると、一匹は、すぐに退散。

もう一匹は、隣の桜の木へ乗り移った。
そこに目掛けて、砂利攻撃をすると、木の枝の先へ。
よーく見ると、どうも、体が小さい。
子供だな。

素早く逃げたのは母親だろう、子供のほうは逃げ遅れたとみえる。
そう思うと、話は飛ぶが、CHAR(メスヤギ生後5ヶ月)のことを思い出す。
何かに襲われたとしたら、CHARは逃げ遅れてしまったんだろうなぁ・・・と。
今思うと、たまーに、猟犬を連れたおっさんを見かけるのだが、もしかすると、猟犬にやられた可能性が高いかもしれないと思っている。

まったく形跡が見つからない理由は、猟犬が首輪をつけたヤギを殺ってしまい「マズイ!」と思った猟師は、CHARをそのまま持って行ってしまったと言うこともあり得るのではないか?とも、正直なところ思っている。

話を戻そう。
もう、CHARのことは仕方がないのだ。

子供といえども、ハクビシンに情けは無用である。
砂利攻撃をするが、かなり位置が高いため、まったく効き目なし。
ってことで、次の兵器を準備。

水攻撃だ!
まずは、ホースを用意して、ジェット水流をお見舞いしてみた。
が、ちっとも届かない。
水平であれば結構な距離を飛ぶが、さすがに、上にはキツイ。

水鉄砲の方がいいか?
そう思いやってみたけどダメ。

最後の手段。
めんどくさいけど、電源コードのリールを伸ばし、ガラガラとケルヒャーを運んだ。
これでダメなら打つて無しだと思ってやってみたら、直線的には水は出ないが、勢いはいいため、夏の海辺であればとっても快適そうな、爽やかミストシャワー状態で水が飛んだ。

僕の理想としては、領海侵犯をした北朝鮮の工作船に対して、ガンガン浴びせるような水泡をイメージしていたのだけど、単なる爽やかミストシャワーになってしまった。

それでも、水に濡れるのが嫌なのか、ヤツはそこからジャンプして、ビワの木に着地、そして素早く下に降りて退散して行った。

それにしても、電柵がちっとも役に立ってない。
結局、ビワの木の下から登っているのではなく、他の木から移っているのだと言うことが判明した。
ってことで、今日は、隣の木を切ってやるんだ!

ヤツらのフン
こんなに食いやがってー!
俺は、去年から一つも食べれていないのにー!
  • B!