ホームベーカリーでも絶品パン

ちょうど1年前に、ホームベーカリーを導入して、自分でパンを焼き始めたという記事を書いた。
https://mark.alia.co.jp/life/7363/

それから、この1年、自分でパンを焼き、ほとんどパンを買うということがなくなった。
たまーに、人に食べてもらうのだが、これが、すこぶる上々。

ってことで、ホームベーカリーで焼いたパンでも、僕以外の人たちも「うまい!」が立証された1年だった。
というか、僕がうまいと思うよりも、食べてもらったときの、みんなの反応の方が「うまーーーーーーーーい!!!」くらいの反応が返ってきて、逆にびっくりしているくらいなのだ。

そんなわけで、今回は、なんでそんなにうまいパンになるのか?
ということを、これまでの試行錯誤と検証結果を踏まえて書いていこうと思う。

材料良ければ、すべて良し

僕の料理の基本中の基本は、材料がそれなりに良いことである。
大体、腕がないし、調味料を色々と駆使したりしないので、結局は、素材の良さが料理に出る。

なので、とんでもなく最高級とかいうものは、日常使いが難しいので使わないが、まあ、日常的に使っても懐に響かない程度の、それなりの材料を使う。

まず、パンの大元となるのが小麦粉だ。
1年前には、「ホームベーカリーで作るパンの元」みたいなものをまず買って作ってみたのだが、これが、ひどい不味さだった。
速攻、廃棄。

次に、そこら辺のスーパーなどで売っている小麦粉と同じく普通に売っているイースト菌を使った。
こちらも、正直言って、わざわざ手間と電気代をかけて作るものではなかった。実際、売っているパンを買った方が、味は一緒で、コスト的に安いのではないかと思われた。

で、やっぱり、ちゃんとした材料を用意しようってことで、以前からちょいちょい利用していたネットショップ「ママパン」で、国産小麦(主に北海道産)と国産全粒粉をオーダー。

酵母は、山に来た当初は、自家製酵母なんてやってみたけど、今は、丹波ホシノ天然酵母を使っている。

現在は、ネットショップだけではなく、松山の市街地に、菓子作り材料専門の「マルサンパントリー」があるので、買いに行く方が多くなった。

で、パンを焼いてみると、これが、絶品!
やはり、小麦粉と酵母が違うだけで、こんなに違うものなのかー!と叫びたくなるほど違っていた。

ここで、白い小麦粉と全粒粉の割合だが、色々と試してみたところ、やはり、僕が大好きなパン屋「ドラゴーネ」の幻の食パン(全粒粉入)と同じ比率「6:4」が、結局は黄金比だった。
白い小麦6に対して、全粒粉4である。

あとは、バター、塩、砂糖であるが、実際、大きく差が出たのは、砂糖の種類。
と言っても、砂糖の役割というのは、酵母が元気に働くためのエサというだけで、パンに甘味をつけるためのものではないのだが、ここで、黒糖を使うと、ほんのりと黒糖のコクの様なものがパンについて、味わいを深めてくれることがわかった。

本当に、ほんのりとコクが付くだけで、それが黒糖によるものだということは、食べる人にはわからない程度のレベルだ。

バターは、昔からカルピスバターと決めているので、カルピスバター以外は、よつば発酵バターとか?そこら辺で、一般的なバターを使っていないので、なんとも言えない。

塩は、ヒマラヤ岩塩。
よくある粗塩も使ってみたが、塩に関しては、味に対してはなんの違いもない様に思う。
まあ、小麦粉400gに対して、たった6gだからな。

そして最後は水。
うちの水は、沢の水。
これを、圧縮活性炭フィルターを通し、紫外線殺菌(バケツに入れて日光に当てて・・・というものではない)装置にて殺菌した水。

雨がしばらく降らないと、岩の間をゆっくりと流れてくるのか、なんだか、水がまろやかになる様な気がしている。

よくある、ウォーターサーバーなんかの多くは、逆浸透膜フィルターで濾してしまい、余分なものの他に、ミネラル分まで取り除いてしまうため、舌触りはさらっとしていて飲みやすくはなるが、要は『ただの水』となってしまっている。

それに比べてうちの水は、少しトロッとした感触の水だ。
なんか溶けてんなぁ・・・という感じ。
まあ、パンにはあまり関係なさそうだけど。

ってことで、僕が思っているよりも高評価をいただいている、自家製ホームベーカリーで作るパン。
材料をまとめて下に記載しておく。

  • ホームベーカリー:siroca(値段の安さに惹かれて)
  • モード:天然酵母パン 2斤分(膨らみ加減は1斤程度だが、材料は2斤分)
  • 小麦粉:国産小麦粉(北海道産や愛媛産、九州産など)240g
  • 全粒粉:国産有機小麦(産地は、たぶん北海道)160g
  • バター:発酵カルピスバター(無塩) 14g(無発酵でも有塩でも良い)
  • 砂糖:波照間産黒糖 23g(特に波照間産へのこだわりはない)
  • 塩:ヒマラヤ岩塩 7g(レシピは6gだけど、バターが無塩の時は1g多く入れている)
  • 水:沢の水(水道水そのままじゃなければ、なんでもいいかと)

レシピ自体は、ホームベーカリーのレシピ集に記載の通り。
色々と分量を変えて試してみたけど、やっぱり、レシピそのままがよかった。

最後に、注意点

・途中で蓋を開けてはいけない
気になって、焼き途中で蓋を開けると、中央が凹んでしまうので、途中で開けずにじっと待とう。

・外気温が低すぎると、膨らみにくい
当初、家の中が狭いし、グウォングウォンとうるさいので外に置いていたのだが、外気温が低いと、発酵しにくくなって、ふくらみが足りなくなってしまった。
それ以来、家の中でやっている。

・すぐに食べない分は、即冷凍
『焼き立てがうまい』というのは、誰もが認めるところだろうけど、ほとんどのパン屋のパンは、買う時は焼き立てではない。
その点、家で作れば、まさにTHE焼き立てが食べられる。

それが、うまいのは当然なのだが、すぐに食べない分は、ご飯と同じく、即冷凍することで、焼き立ての風味を閉じ込められる。
僕の場合は、荒熱が取れた段階の、少し温かいなぁと感じるあたりで、冷凍庫へINしてしまう。

ちなみに、余談だが、ご飯の場合は、ご飯専用の二重タッパーに入れて、炊きたて熱々の状態で、速攻冷凍庫へ入れている。
(速攻冷凍庫へ入れても大丈夫な、二重タッパーに限ると思う)

と、いうことで、興味があったらやってみて。


P.S
写真のパンは、全粒粉10%でやってみたもの。(なので、かなり白い)
やっぱり、全粒粉40%が最もうまい。
小さいのは、近所のパン屋「晴れの日」で買ったパン。

うちのパンが美味かったので「ホームベーカリーを買って、同じ様にやったけど、そこまで美味しいパンにはならなかった」ということを聞いたのと、全粒粉の比率でだいぶ味が違うことがわかったし、やっぱり、買った(それなりのお値段の)パンよりも、うちのホームベーカリーパンの方がうまいんだよな〜と思って、BLOG記事を書いてみた次第。

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