OPERA(ヤギ)永久に自由を失う

OPERA(ヤギ)を、今日から、永久に自由にしてやれなくなってしまった。
これで、僕の「家畜もペットも、みんな自由に一緒に暮らそう計画」は終わった。

OPERA(ヤギ)とFAN(犬)は、先週の週末、行方不明になった。
しかし、翌日の夕方に、FANは帰ってきたのだが、OPERAは依然として行方不明のままだった。
OPERAの体の大きさからして、そうそう簡単に、捕食されることはないとは思うのだが、それでも、捕食される種類の動物なのだから、襲われて食べられていてもおかしくはない。
そう思って、半ば諦めていたところ、二日後の夕方、山羊飼いの知り合いから電話があり、警察署で保護されていたとのことだった。

無事に、帰ってきて安心していたのだが、今日、また、山を超え、同じ場所で発見された。
今度は、役場から電話をもらい、山を超えた反対側の射撃場へ迎えに行った。

射撃場には、数ヶ月前にも一度来たらしく、先週の土曜日と今日とで、これで三回目だと言われ、釘を刺された。
なんと言っても、射撃場なので、実弾を使っていて、非常に危険な場所に、ヒョコヒョコ入ってきてしまうのは、万が一のことが起きてしまっては大変というのは、誰がどう考えても、その通りなのだ。

というわけで、仏の顔も三度まで。
山を超えていく以外にも、一度、イノシシの罠にOPERAもFANもかかっているのと、OPERAが麓の民家の人に二度も連れてきてもらったりと、合計すれば、六回も、ご近所さんたちにお世話になってしまっているのである。

こうなると、もう、OPERAを自由にさせてあげられないのは仕方がない。
とは言え、実際には、FANも一緒にいて、犬の行動と同じようにしてしまうのが問題なのだ。

犬は、どこに行っても、自分で家に帰ってこれるのだが、ヤギは、犬のように鼻は効かないし、頭も悪い。
さらに、悪いことに、FANは、人を警戒して、簡単には近寄らず、そのため、見つけられても保護されることはない。
しかし、OPERAは人懐っこく、人のそばに居座り続けてしまうため、結果、保護されたり、連絡が来て、連れ戻しに行かなければならなくなってしまう。

人の手を煩わせることが繰り返されることで、現状のままでは、難しくなってしまうのである。
FANのように、チャチャッと逃げ帰って来て、人に迷惑をかけなければ、なんということはないと思うのだが、人懐っこさが災いするという残念な結果になってしまった。

ロープを数十メートル張り、そこにワイヤーを繋いで、移動できるようにしている

今後、OPERAは、永久に繋ぎっぱなしに

うちに来られる皆さんにお願い。

決して、ワイヤーやロープを外して、OPERAを自由にさせないでください

今まで、自由だったのを知っている人は、思わず、ロープを解いてしまったりする可能性があるのですが、今後は、繋ぎっぱなしにしますので、決して、ワイヤーを外したり、ロープを解いたりしないようにお願いします。
特に、僕が出かけているときに、ロープが絡んでいたりして、OPERAがかわいそうだと思って、ワイヤーやロープを取ってしまいたくなるかもしれませんが、絡んでいる部分だけを解いてあげてくれるのは歓迎ですが、自由にはしないようにお願いします。

あと、少し緩めてやろうとか、別の場所にロープを結び直すなどもしないようにお願いします。
OPERAは、想像するよりも、遥かに力が強力です。
そのため、少しでも緩めたりすれば、OPERAの力では簡単に、ロープを外してしまいますし、ロープを別の場所に結ぶというのも、ロープを完全に強固に結ぶ方法を知らない方が、一般的な結び方で結んだ程度では、ほぼ確実にロープが解けてしまうますので、触らないようにお願いします。

もしも、今度、同じような事態になったら・・・

まだ、ヤギ鍋にはならないが、次は確実に

檻の中

今日からは、昼間は、ロープを張って、数十メートルは移動できるようにし、夜は、屋根と小屋と少しの庭があるOPERA GARDENの中に入れるようにしているが、もしも、ロープを外したり、OPERA GARDENから出てしまい、遠くに出かけてしまった場合には、確実に檻の中での飼育になってしまうのはやむを得ない。

檻の中と言っても、狭苦しいゲージの中というわけではなく、現在のOPERA GARDENの柵を強化して、決して、外に出られないようにするというものだが、今まで、何万坪という場所を自由に行ききし、好きなものを選り取り見取りで、食べ放題だった草や木の葉は、もう、好きなものを好きなだけ食べることは出来ないし、移動できる範囲も十五坪程度になってしまうのだ。

今回のようにロープで繋ぐというのも、かなり行動を制限することになるが、OPERA GARDENから出られないというのは、山で生きている意味がまったくない人生を送ることになってしまうのである。

実は、最大の問題は、僕の意思

OPERAとFANが、麓に降りて、さらに、別の山に登る途中に仕掛けてあった、イノシシの罠にかかってしまったのが、最初に、御近所さんにお世話になってしまった出来事。
この時は、まだ、何かしらの対策の必要性は、ほとんど考えていなかった。
しかし、OPERAの人懐っこさが災いする事態が起こったのが、麓に降りてから、人に会うと、そこから動かなくなってしまうということがあると、その人は何かしらの対処を迫られてしまう。
そして、うちまで、歩いて連れてきてもらったのだが、しばらくして、また麓に降りて行ってしまい、再度、麓の人に連れられて来たということがあった。

二回目に連れてこられたときに、ちょうど、僕が帰ってきたので三回目はなかったが、この時の出来事をきっかけに、昼間、ロープで繋ぐようにしていたのだが、しばらくすると「まあ、大丈夫だろう」という甘い考えが僕の中に芽生えてきて、面倒なこともあり、さらに、ロープをすごい力で引っ張って解いてしまったりすることもあり、結局、ロープで繋ぐのをやめてしまったのだ。

こうした、僕の弱い意志が、実は、最も問題なのである。
だが、今回は、意思を固く持ち、OPERAを自由にさせないようにしなければならないと、強く思っている。
これを「当たり前」の状態にしなければならない。

FANは相変わらず放し飼い。本来であれば犬こそ繋いでおかなければならないのだが・・・
  • B!