Fuu(メスヤギ)復活!

先週末の話。

ここにきて一週間で、体調を崩したメスヤギのFuu(フー:正式名は不二子)が、ようやく体調を取り戻した。
三日目の朝は、小屋から出てこなかったため、まだ、体調がすぐれないのかと思い、OPERA(オスヤギ)だけを連れて小屋を出た。
すると、Fuuは、小屋から出てきて、OPERAの方をじっと見ているのに気がついた。
そこで、Fuuの元に戻り「行くかい?」と声をかけて、ロープを握り、出口へ向かうとついてきた。

ヤギ二匹と、犬一匹を連れて池の土手へ向かった。
土手に着くと、ヤギ二匹とも勢いよく草を食べ始めた。
「よかった」

Fuuの様子を見ると、生草よりも枯れ草を選んで食べているように思える。
今までの人生では、枯れ草ばかり食べていたので、やはり生草を大量に処理できなかったのではないかな?と思う。
幸い、今は、ちょうど夏の草が枯れていく時期。
さらに、池の土手には、九月に刈った草が枯れて横たわっているので、ちょうどいい。

山へ登って、頂上付近にある平地の草刈りに行った。
下から歩いて、20〜30分。
距離にして約700mだ。

だが、Fuuには、ちょいとキツかったよう。
今まで、生まれてから、もしかして、こんなに距離を歩いたことがないかもしれない。
体力や持久力がないのか、途中で膝をついて座り込んでしまった。

それでも、休みを取りながら、なんとか上まで登ってこれた。
上まで登ると、二匹とも、とにかく食う食う食う食う、食いまくっていた。
まあ、ほんと、よく食べる。

草刈りは、ようやく半分といったところ。
それでも、刈っていた場所のススキが長くて大きいため、あっという間にジャガくん(林内作業車)の荷台は満タンになってしまった。

寒くなっていけば、ススキは枯れていくのだが、そのままの場所で枯らしてしまうと、どんどん枯れた状態で堆積していき、それが養分となり、さらに、ススキは巨大化してしまう。
何十年も、草が生え、枯れ、土に還るという循環を繰り返していて、その養分となる果実や葉っぱなどを持ち出すことはないので、その場所にどんどん溜まる。
さらに、周辺の木々の葉が落ち、さらに養分が増していき、ススキは、とんでもなく巨大に成長するようになっているのだ。

そんな養分を、まずは、ヤギに与え、ヤギが腹の中で粉々にして、ペレットのようなフンに変える。
そのフンと枯れた草を、微生物やミミズたちが食べて、さらに小さく分解される。
そして、僕の育てる野菜たちに供給されるのだ。

動物を飼い始めてから思ったことがある。
OPERAの場合は、今までに、体調を壊したことは一度もないが、メスヤギ二匹が両方ともここにきて一週間で嘔吐したり、何を食べたのか?犬のFANのうんこから白い寄生虫らしきものが出てきたりしたときには「死んでしまうんじゃないか?」と心配になったが、意外と、治っちゃうし、死ぬなんてことはないんだな。と、思った。

犬の場合は、人間界に事例がいくつもあるし、動物病院も無数にあるので、ほとんどの怪我や病気に関しては、治るという思いがあるが、ヤギの場合は、確かに家畜をみる獣医はいるが、この愛媛では、一般的な家畜である牛や豚以外は、あまり診てもらうと言うことは現実ではないらしく、一度、CHARが嘔吐した時に問い合わせたが「はぁ、ヤギですか〜?」のような対応だったのと、対応できるとしたら今治の加計学園(獣医学部)まで行かないといけないようで、結局は、診てもらうことはできなかったのだ。

なんにしても、元気になってよかった。
妊娠していれば、来春に子供が生まれる。
いろいろと対応しなければならないが、楽しみである。

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