都心暮らしと田舎暮らしの、今ごろ感じた差

昨日、コンクリート打設をやった。
トラブルで、死ぬほど疲れた。
ランチの時間を過ぎ、すでに午後3時。

いつもの山友と僕。
二人で、遅いランチをすることにしたのだが、その時、都心暮らしだったことと、田舎暮らし・山暮らしとの差を、今更ながら感じた。
それは、

外食について

昔は、疲れた時には、食事を作らないで外食にいくと言うのが、当たり前だった。
都心に暮らす友人たちも、基本的には食事は外食だと言う人も多かったし、まったくと言って良いほど料理をしない友人も多い。

都心に暮らしていると、毎日、毎食、違う料理を気軽に食べる事ができたし、それなりに美味しい。
さらに、同じ料理でも、何軒もの店があり選び放題なのに、大した移動距離もない。
そして、エンゲル係数が跳ね上がることもない程度の価格だ。

方や、山暮らし・田舎暮らしはどうか?
僕が、この地に来てから、とりあえず周辺の飲食店のほとんどに行ってみたが、美味しいと言える店は少なかった。
それに、思いついたものが食べられるような店もない。

もちろん、松山市街まで行けば、いろいろな店があるが、それでも、美味しい店に当たったことはない。
さらに、都心の方が、美味しくて、雰囲気が良くて、さらに安い。
地方は、なんだかんだ、物価が高いのだ。

最も大きな違いは距離だ。
昔は、食べたいものを思い浮かべて、家の玄関を出ると、徒歩5分以内にほとんどの店があった。
10分歩くか、タクシーに数分乗れば、ありとあらゆるものが選び放題だった。
もちろん、美味しくない店も多いが、美味しい店をピックアップしてあれば、ハズレることはない。

さて、作業を6時間ぶっ通しで、クタクタになっていたので、僕は思わず「外食」と言う言葉を出してしまったのだが、その後、いかに、この山にいて、外食というものが困難かということを思い出したのだ。
今までは、あまり考えなかったが、いざ、外食と言っても、店は選ぶほどない。

すると、山友も僕がいつも思っているようなことを口にした。
「外食すると、いつも、もったいない気がする。材料代で考えれば、もっとおいいしいものを食べられるのに」と。

そう、まさに、その通り。
飲食店の、材料にかけるコストは、世間で言われているのは、30%だ。
そう考えると、自分たちでも仕入れる事ができるような材料を使用し、調理も難しいものではないとすれば、それは、明らかにもったいない。

1,000円払うのなら、材料の原価は300円。
それなら、1,000円の材料を買って料理をした方が良い。

外食というものが素晴らしい効果を発揮する時は、この材料の仕入れが、一般には困難であるか、大量に仕入れる事で原価を抑えられているか、調理に多大な手間を要するか、そして、料理の腕に圧倒的な違いがあるか、そうした事が含まれている場合だ。

例えば、僕がフランス料理を食べにいくのが好きな理由の一つがここにある。
まず、使う材料の入手が出来るにはできるが、仕入れるには大量になってしまうし、簡単ではないし、良いものを見分けることもできない。
さらに、調理の手間がものすごくかかる。

以前、僕の好きな店のシェフが出していた、レシピの本を買った。
そこに載っているレシピは、実際に、シェフが店で出している料理のレシピであるが、本を開いてパラパラとめくり、すぐに閉じた。
とてもじゃないが、作っていられるようなレベルの手間ではなかった。
とてつもない手間と時間がかかっていたのだ。
そんな料理は、完全に食べに行った方が安上がりである。

飲み物に関しても、こんな経験がある。
まだ、フランス料理の店に慣れていなかった頃、シャンパーニュを頼もうということになったが、種類など、さっぱりわからない。
そこで、ソムリエに「安くて美味しいものをお願いします」と、ありきたりのオーダーをした。

出てきたのは、ルイロデレール。
今では、この銘柄が一般的なものであることを知っているが、当時は、まったく知らなかった。
飲んでみると、ズバ抜けて美味しい。

瓶を持ち帰らせてもらって、早速、ネットで同じものをオーダーしようとした。
しかし、それと同じものは、どう見ても売価が5万円近くする。
レストランでの価格は、1万円だった。
かと言って、1万円以内で買えるルイロデレールは、ずっと簡易的なラベルだ。

一応、1万円以下のものを買ってみて飲んでみたが、やはり、味が違う。
レストランで飲んだものの方が、ズバ抜けて美味しい。
不思議だった。

これは、レストランの仕入れが、市場価格5万円もするシャンパーニュを、1万円以下で仕入れる事ができているとしか考えられない。
こんなお得なことばかりではないとは思うが、こうしたことも外食の魅力なのかもしれない。
それか、結構な人数で、それなりの価格の料理をオーダーしているため、サービスで出してくれたのかもしれないが。

そんなわけで、僕が、この地にいて、外食するのは、インドカレーをエベレストフードに食べにいく程度である。
スパイスカレーを作るのには、それほど手間はいらないが、それでも、今は、ナンを焼く窯はないし、それに美味しいし、価格も安過ぎて心配になる程なのだから。

-COOK:料理, LUNCH:ランチ, MARK'S BRAIN:思考, MARK'S LIFE:日常

© 2021 Mark's LIFE