雪が、ほんの少し解け、白雪の世界から、輝く氷の世界になってきた。
ただ、下界に降りてみると、雪が降った跡はあるものの、ちっとも積もっていない。
麓の標高は100m、うちの標高は350m、たった250mの違いで、まったく違う世界になっている。
というよりも、実は、全面雪で覆われているのは、僕が住んでいる場所から上だけで、実は、50mも下れば、雪はほとんど積もっていない。
それは、道の上に木の枝が覆いかぶさっているというもの大きな理由なのだが、それでも、ほんの50mで、かなりの違いがある。
この差の理由は、明確にわかってはいないが、考えられることの一つが、木を切って切り開いていることにあるのではないかと思う。
土地を切り開くことによって、風を防いでくれる木々がなく、冷たい空気が入り込むからではないかと思う。
かといって、高い木で覆われていては、閉塞感があり、山の一人暮らしは、寂しい感じになってしまう。
やっぱり、ドカン!と、開けていた方がいい。
いろんなところが、カッチコチ
氷の世界と聞くと、屋外の見えている風景が凍っているという印象だが、実際には、いろんなところがカッチコチである。
まずは、外の水道は蛇口自体が回らない。
ヤギ小屋と犬小屋の飲み水も氷が割れないほどカッチコチ。
雪が溶けて、雨樋に水が落ちるが、その水が雨樋の中でカッチコチ。
ポリカ波板の、波の中もビッシリ氷で塞がれている。
家の中は、なんとか水が出るのでよかったが、なんと、風呂の水もお湯も出なかった。
外にあるのが原因だが、それでも、凍結防止のヒーターは付いている。
しかし、その程度では、まったく役に立っていないということなのか?
それとも、ヒーターが古すぎて暖まっていないのか?
とにかく、これじゃ、風呂も入れず、洗濯できないのである。
こんなにカッチコチになるのは、三年ぶり。
去年も、一昨年も、雪は降ってもパラパラで、積もっても数センチで終わってしまっていた。
三年前には、積雪15cmが一回、20cmが一回あって、楽しかったのだ。
今年は、積もってくれそうだが、風呂に入れるようにはしないといけない。