カネモウカル薬とカネノウナル薬

カネモウカル薬は、倹約、忍耐、勤勉、正直、知足(足りるを知る)、誠実の六味を調合し、さらに柔和、謙遜、勇気、決断の四味を加えて煎じ、香り付けに慈悲の一滴を加えてある。
香りはよいが飲むと口が曲がるほど苦い。
しかし、飲み続ければ気にならなくなってくる。
この薬は万病を癒す妙薬であり金欠病には特に効能がある。

カネノウナル薬は、美食、奢侈、賭け事、虚栄、威張り、嫉妬、嘘、へつらい、怠けの九味に、無気力、無分別、無節操、無精の四味を添加して酒に漬け込んである。
ゆえに、ほろ酔いになり飲むほどに癖になる麻薬である。
始めのうちは飲むときが晴れて楽しくなるが、次第に毒が身体に回り、そのうちもがき苦しみながら息絶える。

良薬は口に苦し、毒薬は甘し

カネモウカル薬を飲むために、
苦いので、カネノウナル薬を混ぜて飲んでいる感じだな。

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