たばこには、発がん性がある。
と、いうのは世間の常識だ。
確かにそうだろう。
ただ、いつも疑問に思っていたことがある。
すごくたくさんのたばこを吸っているのに、
ピンピンしている、じいさんばあさんがいる。
こう言う人達は、「たまたま」なのか?
そして、肺がん患者と言われる人達は、
50-60歳くらいの人が多いのも「たまたま」なのか?
このことが、いつも疑問だった。
そして、一つ気がついたことがあった。
それは、たばこの銘柄だ。
ピンピンしているじいさんばあさんは、
昔から売っているたばこを、変わらず吸っている。
代表的なものは、わかば、ホープ、ピース、チェリーなどだ。
この辺から、セブンスター辺りまでは、
ニコチン・タールの量が多かった。
そこから、マイルドセブンというのが出てきた。
「マイルド」「ライト」といった、低ニコチン・低タールのたばこ時代の到来だ。
うたい文句は「味はそのまま」
このとき、誰も「なぜ、味はそのままで、低ニコチン・低タールを実現できたのか?」
と、疑問を持った人は皆無だっただろう。
味はそのままで、きつくなく気軽に吸えて、健康被害も少なそう。
しかし、現実は、肺がん患者は減るどころか、増え続けた。
それでも、きっとなぜ増え続けるのか、
疑問に思った人は、非常に少なかったと思う。
そこで、僕は、もしかして、主原料である「タバコの葉」以外のものが
発がんを誘発しているのではないか?と考えた。
それも、タバコの葉以上の発がん性物質が含まれているのではないだろうか?と。
紙巻きタバコには、600種類の有害化学物質が添加されているらしい。
(参考:Wikipedia)
低ニコチン・低タールのタバコの臭いは、
昔嗅いだタバコのにおいではなく、
ただの火薬と紙が燃えた、本当にくさいにおいだ。
これは、憶測でしかないが、
マイルドセブン以降の銘柄には、
こうした、化学物質が多く含まれており、
「変わらない味」は、化学物質で味付けされた毒の味ではないかと思う。
私の父は喫煙者だ。
今まで、チェリーを吸っていた。
宮崎駿も、TVで見ると、いつもたばこを吸っているが、
父と同じチェリーだった。
先日、実家に帰ると、
親父がこう言った
「最近、調子が悪い。俺は、自分のことだから分かるけど、もう長くないから。」と。
ふっ、とテーブルの上を見ると、
いつものチェリーではなく、マルボロが・・・?
「あれ、なんでマルボロなんて吸ってるの?」
と、聞くと
「チェリーが売ってないんだよ」
どうやら、チェリーは製造中止となってしまったらしい。
僕はこうおもった。
調子が悪くなったのは、お迎えが近くなったからじゃない。
このマルボロのせいではないか?
「マルボロはダメだよ。わかばか、ホープか、ピースにしなよ」
と言った。
「マルボロはダメか?」
「ダメダメダメ!!」
たばこ本来の煙のきつさは、吸えば分かるが、
化学物質の恐ろしさは、放射能と同じで、まったく感じることなく、
急速に身体をむしばんでいく。
そして、その毒を周りにまき散らしていることさえも気がつかない。
知らないうちに自らが、殺人鬼になっている。
まったく恐ろしいものを平気で製造し販売している。
少なくとも、製造を命じている人間達は、
人を殺していることは自覚しているだろう。
ただ、もう麻痺しているのか。
目の前で、苦しみもだえて死ぬのを見ない限り、
実感無く殺人でもなんでもやることが出来てしまうものなのだ。
余談だが、アメリカから飛ばす無人の飛行機がある。
操縦は、アメリカで行い、敵地に飛ばす。
モニター画面を見て、シュミレーターのような操縦桿で操作して、
ボタンを押すとミサイル発射。
画面の中で、人々が死んでも、なにも感じない。
ただのゲームとしか思えないからだ。
僕は、少し前までは、喫煙者に対してたばこを止めることを勧めていた。
しかし、中毒はそう簡単には、止められない。
そこで、今は、たばこの銘柄を変えるように勧めている。
昔から製造されている、わかば、ピース、ホープなどで、
せめて、セブンスター以前のもの。
中毒の元となるニコチンやタールは豊富に含まれているので、
中毒性を満たすには、十分すぎるほどだから、その点は不満がないだろう。
しかし、ほとんどの人は「きつすぎて吸えない」という。
感じることない化学物質に、どれだけ身体が悲鳴をあげているかとも知らずに・・・
まあ、それよりも、
喫煙者が病気になったり死ぬのは勝手だが、
俺に煙を掛けるんじゃねぇ!
道路はゴミ箱じゃねぇ!
医療費をムダに使うんじゃねぇ!
くせえ息で、話しかけるな!
歯がヤニだらけで汚ねえんだよ!
っていうのが、本心だけど。
暴言、失礼しました。