海へ

突如、海へ行きたくなった。

確か、夏から行ってない。

この辺りの、岸からの海釣り事情の探索もしたいと思っていたので、買い物ついでに海まで行ってみることにした。

海までは、およそ30分。

西へ、西へひたすら西へ行けば海に出る。

出た!海だ。

「ヤッホー!」叫んでも、こだまは帰ってこない。(実際には叫んでないけど)

今まで太平洋の海と、汽水湖である浜名湖、そして東京湾と眺めてきたが、瀬戸内の海はいい。

浜名湖もいいが、僕が育った頃の浜名湖は、日本全国で公害が多かった時期のため浜名湖も例がではなく水が汚かったのだ。

こうして瀬戸内の海を眺めていると、向こう岸に見える山々がいい。

遠州灘から見る太平洋には、海以外には何の景色もなかった。それと比べると、海といってもいろんなものが見える。

堤防には、何人かの釣り人がいる。

僕も、そのうち、食料調達のために来ようと思っているので、釣り人たちを偵察してみた。

どうも、釣れている様子はない。

う〜ん、おかず釣れるかなぁ?

南下して、違う場所へ行ってみた。

砂浜があった。

海水浴場って書いてある。

砂浜の砂がブラウンである。

僕の育った浜松の遠州灘の砂の色はグレー。

湘南あたりも、確か砂はグレーだった気がする。

僕は、いつもハワイの様なブラウンの砂浜に憧れていた。

ここは、ブラウンである。

Oh!この景色だけを見ていると、ちょっとしたリゾートにきた気分じゃないの!?

しかし・・・残念なことも。

この美しい砂浜を見慣れた人には、ここが美しいと感じることはないようだ。

本当に残念である。

砂を触ってみると。

やや大粒で、サラサラである。

場所によっては、小粒のところもあったりして、いい感じの砂である。

本当に、もったいない。

堤防から下を覗くと、数メートル下の底まで見える。

そして、たくさんの小魚が泳いでいた。

南の島のようではないが、水は綺麗な方である。

この美しい海にも、タバコやペットボトルがポイポイと捨てられると思うと悲しくなってくるのである。

人は慣れる。

慣れてしまうと見えなくなってしまう。

そして失う。

失った時に、それが大切なものだったことが分かる。のだが・・・

僕自身もきっと、見えなくなってしまったものはたくさんあるだろう。

そんな時には、少し離れてみると見えてくることがある。

よく、日本を離れてみると、日本の良さが分かるというようなことを言うが、きっと、そうなんだろうな。

僕が育った浜松は、離れてみたら、すごく良いところだとわかった。

そこそこの市街地があり、山があり、海があり、湖があって、大きな川もあった。川を登って行けば、澄んだ水が流れている渓流にたどり着けた。

さらに、働く場所はいくらでもあった。

スズキがあり、ヤマハがあり、ホンダの工場もたくさんあった。

温暖で、人は穏やか、雪が降らず、交通機関が止まる事などはなく、大都市の間にあり都市へのアクセスは抜群だ。

そこにいる時には、それらが当たり前だったけど、離れてみると、その素晴らしさを実感できたのだ。

この伊予国も本当に素晴らしい場所だ。

ただ、ここにずっといる人たちにとっては、あまりにも当たり前すぎる事なのだろうけど。


via Mark な 人生



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