いつの間にか、近所にパン屋が出来ていた

空港からJくんを出して、家に帰ってきた。

その途中に、見慣れぬ店を発見。

「こんなとこに、こんなんあったかなぁ?」と思って、じーと見てみると、どうやらパン屋らしい。

なんだか垂れ幕みたいなのがかかってる。

「なになに、4月20日オープン?」

いつの間にか、新しいパン屋が出来ていた。

建物自体は、単なるボロアパートな感じだけど、入り口の扉と色使いで、うまいこと仕上げてある。

どらどら、ちょいと寄ってみようじゃないか。

ってことで、入ってみた。

店内は対して広さはないが、香りの良さそうなパンたちが並んでいた。

パン屋によくある、いろんなものが入っているパンは、ほとんどない。

あるのは、バケットやカンパーニュなど。

パンに入っているものでも、くるみやレーズンなどだけだ。

あんぱんとかピザとか、そういったものは全く見当たらなかった。

僕としては、そういうスタイルに好感が持てた。

そんなわけで、カンパーニュを試しに買ってみることにした。

それも、試しなので、ハーフで。お値段230円

まずは、くんくんと匂いを嗅いでみる。

すると、ちゃんとパンの香りがした。

こっちにきてから、美味しいパンに巡り会えずに、結局自分でパンを作ってきたが、この店は期待できるかもしれない。

食べてみると、ふむふむ、まあまあいける。

ただし、四ツ谷のドラゴーネには及ばないが。それでも、他のパン屋よりは良さそうだ。

購入した時の袋も、一般的なビニール袋ではなく、茶色い紙袋に入れてくれるものいい。

こうした、ちょっとしたことを是非とも続けてほしいものである。

往往にして、初めはこだわるけど、コスト面からしたら割高ってことで、そのうちビニール袋になってしまうのではないか?と、心配である。

僕は、お客の立場として、こういう些細な、実際の商品とはまったく関係の無いところにこだわる姿勢で、買うか、買わないかということを決めることは多い。

自分のスタジオでも、こういう、写真撮影とは全然関係の無い部分で評価しているお客さんは、きっといるだろうと思うのだが、何を評価されているのかは、さっぱりわからないのである。

人のことはよくわかるが、自分のことはまったくわからないことが、いつも悔しいところなのだ。

さて、しばらくしたら、また、このパン屋で買ってみようと思う。

継続して美味しさが確認できれば、自分でパンを焼く必要性はなくなるのだ。

普通のことにお金を支払うのは、もったいなくて仕方がないが、本物のプロの仕事にお金を支払うのは大歓迎である。

このパン屋。僕にお金を払わせてくれるだろうか?楽しみである。


via Mark な 人生



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