先日、夜中寝ていると、何やら物音がした。
ブッブッブッブッブ・・・
夢なのか、現実なのか?わからない状態から、徐々に現実へと目を覚ましていく。
ブッブッブッブッブ・・・
音がはっきりと聞こえてきた。と、同時に、何度なく、ぼーっと明るい気もする。
意識がはっきりしてきて、後ろを振り返ると。
Macの明かりが点いていて、Macからブッブッブッブッブと音がしている。
「んっ?なんだ?」
ブッブッブッブッブという音は、よくキーボードの上に物を置いてしまった時など、キーが連続で押された時になる音だ。
「キーボードの上に、なんか置いちゃったかな?」と思ったが、スペースキーを叩くと音が止まった。
「なんだか分かんないけど、まあいいや」と、再び眠りについた。
すると、また、ブッブッブッブッブ・・・
「う〜ん、またかよ」
そう思って起きて見ると、音自体はキーが連続で押された時に出る音なのだが、キーが押されているわけではなかった。
それは、画面はパスワードを入力する画面だが、カーソルはまったく動いていなかったからだ。
再度、スペースキーを押すと止まったが、気持ち悪いので、Macの電源をOFFにして、再びベッドに潜り込む。
「これは、怪奇現象か?」と一瞬思うが、そう確定してしまえない理由が僕にはある。
それが、どんなに頑張っても戦って勝てない相手であっても、ここから立ち去ることは出来ないというか、立ち去ろうとは思っていないわけだから、こうした現象を「恐怖の怪奇現象」で終わらせるわけにはいかない。
以前、山に来たばかりのころ。
道の草刈り中?か何かの時に、携帯が鳴り、不可解な少女の笑い声が聞こえたことがあった。
着信履歴は、確か何もなかったのだ。
この時も、一瞬「怪奇現象か?」と思ったが、そんなことを気にしていては、先に進めないと思い、すぐに忘れた。
こうした現象は、「霊」が引き起こしていると言われるが、確かに「霊」とか「霊魂」とか、そういった存在がいるのだろうとは思うし、それが、なんらかの現象を行うこともあるだろう。
しかし、所詮「携帯が鳴る」とか「PCから音がする」とか、そんな程度である。
映画の中では、悪霊が人を殺すというのがあるが、人は殺されてしまったならば、自分自身も霊魂となり、悪霊と同じ次元に行くわけだから、悪霊にとって、そんなことにメリットがあるようには思えない。
むしろ、霊の次元と、僕たちが生きている肉体を持った次元では、こっちの方が、次元が低いわけだから、悪霊としては、自分が高次元の技を使って楽しむ方が得策ではないかと思うのだ。
だからと言って、実際、何をするわけでもない。
肉体を持たない霊が、この実世界で出来る事といえば、音を出すとか、ほんのちょっと物を動かす程度であろう。
なので、怪奇現象など、恐るるに足らんのだ。
それに、この山にいては、何かがあっても助けは呼べない。
ここでは、僕一人で、解決しなければならないのだから、多少のことでは、ビビってはいられないのだ。
で、この怪奇現象のような出来事。
当然、僕としては、いちいち「霊の仕業」などということを認めるわけにはいかない。
で、何が原因かということは、根本はわからないが、とりあえず、キーボードを変更した。
よく、「霊が現象を起こすのは、助けて欲しいから」ということを聞くが、僕から言わせれば「何を、甘えとんじゃ!」と一括してやりたい。
「こっちは、肉体を持った低い次元で頑張っているのに、霊たちはもっと高い次元にいけるんだから、そっち行けや!」という感じだ。
以前、アメリカのモンロー研究所というところから売り出されている、幽体離脱をするCDってのを買って、一時期頑張って幽体離脱にチャレンジしていたことがある。
もちろん、結局、何も出来なかったけど。
モンロー研究所では、幽体離脱をして、迷っている霊を見つけては、あの世に送り届けていると書いてあった。
ご苦労なことである。
この世に、うろついている霊というのは、自分が死んでいることに気が付いていない、または、未練があってあの世に行けないらしいのだが、生きている連中の方が厄介なのに、死んだ連中を相手にするほど暇ではない。
「ブッブッブッブッブ・・・」
霊からの言葉だったとしても、なにを伝えたいのかわからん!
相手にしているほど暇ではない。
ということで、怪奇現象の件は、常に完全無視である。悪いけど。
P.S
ここまで書いて、思ったことがある。
カレヤンの駐車場を作る時に、奥の方に転がっていた祠があった。
それを、丸太の上に置いただけで、そのままにしていたのを思い出した。
もしかして、「この祠、洗ってくれよ〜」ってことだったりして。
頭に、浮かんでくるってことは、その可能性は大いにあるな・・・。
そんなことくらいだったら、お安いご用で。
晴れたら、やるかな。
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