ヤギなんて、ヤギなんて、ヤギなんて〜

嫌いだー!

と、叫びたい。
まあ、叫んでもいいんだけど、いや、現に、叫んだ。

OPERAに非はない、ヤギの習性も悪くないし、むしろ自然とヤギとの共存システムとして素晴らしい。
しかし、人間は、自然界とは少し距離を置いた生活を営んでいる。
僕は、山の中に住んでいるとはいえ、街に住んでいる人々と同じような部分はある。
そこに、本来、自然の中にドップリと浸かって生きるヤギを持ってくる方が悪いのだ。

小屋の入り口に作られた木張りのバルコニーに始まり、小屋の周りに敷き詰めた砂利、小屋と風呂をつなぐ石畳、風呂に付けたビニールカーテン、小屋裏のブルーシート。
これらは、自然にあるものとは少し違う。
ここに、おしっこ、うんこをされても、堆肥にもならないし、消えて無くなることもない。
おしっこは、木に染み込み、ビニールにはべっとりと付着したままになる。
砂利の上のうんこは、雨で溶ければまだいいが、屋根のあるところでは、そのままいつまでも残るし、砂利と一緒にすくって捨てる以外、一粒一粒拾い出さなければならない。

ヤギの習性として、食べながら、うんこするんじゃないのかよ!

食べながらすれば、うんこは、餌となる植物の根元に落ちて堆肥となるのに、なんで、何もない砂利の上とか、石の上にするんだー。
犬のマーキングみたいなものかもしれないけど、そんなものここでやっても意味ないだろ。

ってことで、何となく対策してみた。
バルコニーは、柵で囲ったことで、OPERAが進入することはなくなった。
今度は、小屋周りに来れないように網を張ってみた。

予想通り、全然ダメ。

ヤギの機動力は凄まじく、3m程度の崖なら飛び降りるし、登っていってしまう。
追いかけて、追い出しても何度でも来るし、どんなところでもガンガン進んでいく。
どんなに頑張っても、こっちが疲労するだけで、何の効果もなかった。

やるなら、もっと、完全完璧にしなければならない。
結局、今も、バルコニーの下で、ガリガリとツノを木にこすりつけながら、のんびりと過ごしているのだ。

-ANIMAL:動物

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