ゴルフ練習場の投光器による光害問題。近隣ゴルフ練習場との比較

夜、僕はほとんど出かけないが、今回の問題のために、眠い目を擦りながら、ゴルフ練習場の夜の状況について調査しに行ってみた。
まずは、問題のゴルフ練習場の周辺に降り立つと、一発目の純粋な感想として、

これはひどい!

だった。
まったく、周辺住民への配慮はまったくないと言っていい。
投光器の光量は、当然だが、10km離れた僕のところとはまったく違い、昼間のように明るい。

遮光幕で、少しは減光されているようだが、それでも、光量が強烈すぎて、遮光幕はほとんど役目を果たしてはいない。
そのため、正面にある建物は、強烈な光で照らされている。
これでは、カーテン程度では、まったく光を遮ることはできないだろう。

ゴルフ練習場は、ほとんど光を通す少し細かいメッシュ程度の、とても遮光幕とはいえない程度のネットを設置しているのに対し、照らされている近隣の建物の方は、分厚い遮光カーテンで防御しなければならないような事態になっていた。

さらには、周辺の田畑にも強烈な光が注がれており、作物に影響を及ぼしているのは間違い無い。

ゴルフ練習場の正面にある建物は、投光器の光で非常に明るく照らされている

23時まで音楽がかかっていて、閉店後にはワイヤーの巻き上げ音が「キー、キー」と

ゴルフ練習場へ到着したのは22:30頃。
ゴルフ練習場の客は、ボールを打つ音からして一人のみのようだった。
一人の客のために、こんなにも苦しむ必要があるのか・・・と、悲しくなる。

その客も、22:40頃には、帰ったようだったが、その後、閉店の23時まで煌々と投稿器は灯され続け、さらに、音楽までかかっていることがわかった。
屋外施設なのだから、当然、音楽もゴルフ練習場の外に漏れている。
そんな時間まで、光だけでなく、騒音までも撒き散らしていた。

これだけで終わらない、さらに驚きだったのが、23時の閉店後に、ボールを集めるためだろう、ボールを受けたネットを引くためにワイヤーが巻き上げられていたのだが、この音が「キー、キー」と、耳障りな音を上げている。
これが、周辺に民家を要する場所の23時過ぎに行われる行為である。
配慮を欠いているどころではなく、完全に、住民の迷惑などそっちのけの

ヤクザとしか思えないやり方であることがわかった

客が一人も居なくても、投光器は煌々と明かりを放ち、音楽は鳴り続けていた
ネット上部にまで投光器で照らしているのがわかる。
この上向きの投光器の光が10km先の我が家にまで影響を与えている。

他のゴルフ練習場は、どうなのか?

そう思い、南に1kmほど行ったゴルフ練習場「K」と、西へ3.5kmほど行ったゴルフ練習場「O」へ行ってみた。
まずは、「K」

こちらは、池にボールを打ち込むようになっているところで、ゴルフ練習場正面に向かうと、住宅街が広がっている。
しかし、ゴルフ練習場の土手が高く、投光器の光は、住宅街へはほとんど漏れていなかった。
一部の家の2階部分に当たっているところもあったが、実際、見て回ったところ、正面にある住宅街なの中では、まともに影響を受けていそうな家は2、3軒だった。
それでも、2、3軒の家は、影響を受けているのだから、やはり配慮するべきだろうが、一応、ゴルフ練習場としては、周辺に配慮していると言う印象は受けた。

ただ、正面ではなく、斜め横には、投光器の明かりは漏れていた。
設計段階で、横にまで配慮しなかったのか、斜めに位置する住宅には、投光器の明かりはモロに当たっていた。
やはり、ゴルフ練習場の投光器、それ事態に問題はある。

ちなみに「K」は、朝8時〜夜10時までなので、問題のゴルフ練習場「D」と比べると、営業時間は短く、音楽もなっていないし、ボールを打った時の甲高い音は住宅街までは聞こえなかったことを考えると、問題のゴルフ練習場「D」よりは、遥かにマシだと言う印象だった。

ゴルフ練習場「K」投光器の漏光の影響。
問題の「D」に比べて、遥かに住宅への影響が少ないことがわかる。

実は、ゴルフ練習場「K」の光も家から見えていたのだが、問題のゴルフ練習場「D」の明かりが、あまりにも眩しすぎたため「K」の光は気になっていなかった。
「D」と「K」では1kmの差があるが、家からすれば「D」まで9.5km、「K」まで10.5kmなので、大差はない。

毎日見ていて、さらに、何度も写真を撮っていたにもかかわらず、ゴルフ練習場「K」の存在に気づかずにいたのだが、改めて写真で比較してみて、問題の「D」と「K」では、圧倒的な光量の差があったことがわかった。

問題のゴルフ練習場「D」と「K」を比較してみると、「D」の光量が何倍も明るいことがわかる。

次に向かったのは「O」だ。
正面に向かうと、正面のネットが明るい割に、光が漏れている量が少ない。
理由は、投光器の明かりは、地面を照らしているが、正面のネットは、地面に置かれた照明によって、上方に照射され前面のネットを照らしていたからであった。
これなら、周辺に光が漏れていく量は少なく出来る。

僕自身、問題のゴルフ練習場「D」に対する提案として、鉄塔上部に照明を設置して、下へ向けて光を照射すれば、問題が軽減されると考えていたが、ゴルフ練習場「O」が行っている、地面に照明を設置して、上に照らしても良いかもしれないと思われた。
そのほうが、周辺への漏光は減少するだろう。

ただ、こちらも「K」同様に、側面に対する配慮は薄い。
ゴルフ練習場のすぐ横に、お墓があったのだが、お墓はガンガンに照明に照らされていた。

現実には、死人がそこに居るわけはないのだが、それでも、お墓をこんなにも照らしていて平気でいると言うのは、一般的な人間の心理状態では考えにくいことだった。

「O」の営業時間は、朝7時〜夜11時まで。
夜は、問題のゴルフ練習場「D」と同じ時間までやっている。

ゴルフ練習場「O」の前面ネットは明るく照らされているが、前方への漏光は少ない。
地面に照明を設置し、下部からネット上部へ光を照射することによって、近隣への漏光を軽減している
照らされる墓。墓への配慮はされていなかった。

3つのゴルフ練習場を見た結論

完全に、ゴルフ練習場の投光器には、問題ありと言える。
これまで、大きな問題として上がっていないことが不思議なのだが、これは、ゴルフをやる人たちの中に、政治家や経済界の人々など、社会に対して影響力を持った人が多いからなのか?と言う思いも出てきた。

しかし、こうした事態をそのままにしておくことは、日本の歴史の中の「公害問題」と同様に、いつか、取り返しのつかない事態に発展してくるのではないかと思う。
ゴルフ練習場は、この松山近辺に、主要なものだけでも10箇所ある。
ゴルフ練習場の経営者たちは、ライバルに負けないように、利用者が喜ぶ施策を行っていく。

それには、周辺住民を無視した

夜でも明るく、飛んだボールがよく見える

ようにするため、照明の照度を上げたり、広く、高く照らしたりする。

もう一つは、営業時間だ。
朝早くから、夜遅くまで営業することで、客の利便性を高めていく。

僕が、愛媛・香川・広島の3県のゴルフ練習場35箇所を調べたところでいえば、ゴルフ練習場の主な営業時間は、朝6、7時〜夜22、23時までと言うところが大半だったが、中には、夜24時まで営業しているところもある。
もちろん、あまり夜遅くまで営業していても、客は来ないだろうが、それでも、少ない客入りであっても、コストを超える売上が立つとすれば、ゴルフ練習場側は、営業時間を延長するだろう。

問題のゴルフ練習場「D」は、22時〜23時までの1時間の中で、月間50〜60万円の売上があると回答している。
(*僕が、営業時間を22時にしてもらえないかと提案したところ、50〜60万円の売上損失になるので出来ないと言われた)
しかし、僕が、夜10時半に行った時には、客は、たった一人であった。
もちろん、10時から10時半の間には、もう少し客が入っていただろうが、それでも、現実には、10時半には一人、10時40分にはゼロだったことは確かである。

問題のゴルフ練習場「D」は、他2箇所と比べると、光の光量は強いし、漏光も強烈で、周辺への配慮に欠け、23時まで音楽は流すわ、閉店後にはワイヤーの音が「キー、キー」とひどいわで、最低だが、他の2箇所であっても、やはり投光器の光というのは、夜の闇を引き裂くような強烈な光を放っていることは間違いない。

ゴルフ練習場の、光害問題は、必ず解決していかなければならない問題だろうと、今回、改めて強く思った次第である。

3つのゴルフ練習場を背面から見た比較

ゴルフ練習場からの距離は異なってしまうが、問題のゴルフ練習場「D」がかなり明るいのに比べ、「K」は、明るさはあるが、地面に設置した照明により、上部に向かって光を照射しているため、眩しさは感じない。
最後に「K」は、画像(映像からの切り取り)には、ほとんど写っていない。肉眼では、鉄柱下部に投光器の光が当たっているのが確認できた。

問題のゴルフ練習場「D」の背面
ゴルフ練習場「O」の背面
ゴルフ練習場「K」の背面
鉄柱の下部が微かに確認できる

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