マタニティー写真撮影

実は、今日、初めてマタニティーの撮影をした。

いつもは、女性フォトグラファーが担当するので、
撮影したことはなかったし、
マタニティー撮影で何を撮るべきか?
ということも実感としてなかったので、
僕自身が撮影を行ってこなかった。

しかし、大阪店には現状女性フォトグラファーがいないので、
僕が撮影を担当することにした。

初めては、夫婦でごく普通に2ショット撮影から始めていき、
お決まりの、旦那さんが後ろから抱きしめショット、
おなかにチューショット、
そして、定番の黒バックでの横向き1ショット。

・・・・ここまで撮って、なにかが足りないと思っていた。

ウェディングなら、2人の愛情表現だったり、
2人が共にいるうれしさや、同じ道を歩み始めるという意思だったり、
気持ちや心の状態を収めていくことは出来ていた。

しかし、マタニティーってなんだろう?
別のスタジオの広告には「神秘的な云々」とあった。

神秘的?
異常に大きくなったおなかのことを示すのか?
その中に子供がいるということが神秘なのか?
魂の存在なのか?

大きくなったおなかがメインなのか?
なんか違う気がしたとき、ふっと思い出したように
撮りたいカットが浮かんできた。

まずは、黒バックを止めて、
窓バックにして、背景を真っ白にした。

おなかを見るように下を向いてもらうのも止めた。

そしてこう言った。
「おなかの中の子供の魂が抜け出して、僕の所に居ると思ってこっちを見て。
 子供に微笑むように僕の方を見て」と。

母の顔だった。

僕は、このときにマタニティー撮影の大切なものの1つを見つけた。

子供が生まれてしまえば、肉体として存在している子供がいるので、
その子供から魂が抜けることは、容易に想像できず、
カメラ目線で、子供に向う顔はなかなか不可能だ。

しかし、おなかの中にいて、
形としてまだ見ぬ存在でありながら、
命の息吹は感じられるならば、
目の前に魂を感じることが出来やすいのではないか?と。

その時こそ、純粋に母の顔が表現されるのではないかと。
第1子であったのなら、妻と女と母の顔が混ざり合う、
1度しか見られない顔がそこにある。

第2子以降であれば、やさしげな本当の母の顔が、
カメラに向かって表現されるのではないかとおもう。

マタニティーヌードばかりが注目されているが、
身体の変化だけではなく、心の変化からくる、
表情の変化、顔つきの変化を残しておくことも重要であると気がついた撮影だった。

-WORK:撮影

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