ポルシェ、フェラーリ、金だけあって未熟な運転と叩かれるが

僕も、ポルシェに乗っている。
8年前に12年落ちで【Porsche911 Carrera Cabriolet:2000年モデル Type996】を買った。
もちろん、完璧な中古である。

国産車なら、10年超えているので、すでに無価値レベルだろうが、そこは腐ってもポルシェ、価格は当時400万円だった。
400万円というと、国産の新車でも、高くもない価格。
現在なら、300万円程度の中古価格であるから、実際には、誰でも買える値段である。

ただ、そこは12年落ち。
買ってからが、お金がかかった。
消耗品の交換や、内装の張り替えや塗り直し、もちろん、ちょっとしたこだわりでお金をかけた部分もあるが、ざっと見積もって初期段階で300万円ほど、オープントップの油圧やモータの修理で80万円ほど追加でかかっている。
正直、それなら、780万円の中古を買っても同じことだったが、実は、ポルシェの中で欲しかったモデルが、今のType996の前期モデルか、もっと古い1990代のType964、さらに古い1980年代のType930だった。
しかし、あまり古い車では、壊れる可能性が高く、その際に、自分でいじることはできないので苦労するのではないかという懸念から、現在の車を選んだというわけである。

19歳の時にRX-7を廃車にしている経験から

19歳の時、まさに、若いだけで運転技術のかけらもない時代のこと。
真夏の海へ泳ぎに行った帰り、友人の家でのんびりとテレビを見ていた。
夜9時から、ロードショーが始まった。
その時に放送された映画は

「処刑ライダー」

今思えば、コロナ禍で話題になった『自粛警察』の車殺人版である。
悪いやつにレースを挑み、山間部の荒野で競争をして、相手の車を崖から落としたりして処刑するという内容だ。
この映画を見終わった夜11時に、自宅へ帰るためにハンドルを握った。

僕の住んでいたのは、友人の家から山を超えた先にあった。
そして、運命の山道。

気分は処刑ライダー

である。
山道に入るなり、いつもよりもアクセルを踏んだ。
カーブに差し掛かり、RX-7の走りに酔いながらスピードを上げていく。
と、その時、地面の砂にタイヤを取られ、グリップを失って流れていく、そして、道路脇の側溝へドカッと落ちた。
それでも止まらず、側溝に落ちたまま前進し、側溝のフタに激突して停止した。

車は廃車、借金だけが残った

この経験から、僕は、スポーツカーに乗るのを辞めた

19年ぶりのスポーツカーに乗るにあたって

RX-7を廃車にした後、VWゴルフ、パジェロと乗り、東京に来てからは、ワンボックスのグランビア(TOYOTA)、ビートルと乗ってきて、いよいよ、スポーツカーに乗りたくなり、19年ぶりにスポーツカーに乗る決心をした。
そして購入したポルシェ911カレラ カブリオレ。

僕の脳裏に浮かぶのは、19歳の時に乗っていたRX-7のこと。
あれから、街乗りは経験してきたが、スポーツカーを操るスキルなどは、まったく進歩していない。

スポーツカーに乗るようになれば、気をつけていたって、一瞬の気の緩みからアクセルを踏んでしまうことだって必ずある。
その一瞬で、大事故につながる可能性は否定できないし、自分の死にも、誰かの死にもつながることさえあり得る。
そこで、

スポーツカーに乗るのなら、練習が必要だ

ってことで、習いにいくことにした。
車の運転を教えてくれる場所は、探せばいくつもある。
その中でも、スポーツ走行を習いにいくのだ。

選ぶのは、大きく分けて2つ。
1.集団で習う
2.プライベートで習う

僕は、両方に何度も行った。
集団で習う時でも、個別に指導してくれるためとても勉強になるが、プライベートレッスンの場合は、直接、プロレーサーの横に乗り運転を見て感じることができるし、自分の運転の横に乗って、細かく指導してもらえる。
これらは、公道ではなくサーキットやサーキットの駐車場を使って行う。

さらに、自分でもサーキットのスポーツ走行で、習ったことを実践してみたりした。
なかなか、経験しない、ハイスピードからのフルブレーキングや、急ハンドルやスピードの出し過ぎによるスピンなどを経験し、車の限界や、動きなどを体で感じていくことができた。

サーキットのスポーツ走行に行くと、いろんな人たちが走っているが、僕のようにプロレーサーに何度も習っている人はまれだ。
なので、僕自身は、対して腕がないし、経験もなく、サーキットを速く走れるわけでもないのに、プロレーサーの方々に習った、ちょっとしたテクニックを使うと、サーキット走行に慣れた人たちよりも、その瞬間だけは早く走ることができた。
この経験は、とても面白かった。

僕自身は、いろんなことを習ったとはいえ、サーキットの走行タイムを上げたいなどという思いはないので、全体的には、遅いのだが、一般には知られていないようなテクニックというものをプロの人たちは持っているというのを知り、それは、言葉だけでは誤解されるし、集団に教えるのも難しい、一人一人、一台一台の特性を見極めた上の指導なんだと実感した。
そのため、プライベートレッスンは、高額だったが、そのことによって、僕のちょっとした運転技術は、大幅に向上したのだ。

前に車がいたら絶対に飛ばさない

Youtube動画【ダイハツMOVE RSに乗る】の中で「高速道路では、ほとんど右車線(追い越し車線)を走っている」という、ちょっと、挑発的な発言をしている。
それを聞いた人たちの中には、高速をぶっ飛ばしているというイメージをもたれたかもしれないが、実際には、左車線を100km/h程度で走っている車よりも速いというだけで、ブンブンにぶっ飛ばしているわけではない。

もちろん、ウソなしで言えば、ブンブンにぶっ飛ばすときもある。
それは、周辺に車がいないときだけである。

実際、他の車とのスピード差がありすぎるときは、車線変更された際、ブレーキが間に合わない可能性が高い。
他の車の運転手さんたちは、自分のスピードの感覚で他の車も走っていると思い車線変更をする。
あまりにも、速度が早ければ、バックミラーに写っていない状態で車線変更したと思ったら、あっという間にすぐ後ろにスポーツカーが迫っているということもある。
なので、僕は、

前に車がいる時には、決して飛ばさない。

と、いうことは鉄則にしている。(先日、火の扱いにおいて破ってしまったが、これも、MYルールの一つ【完全遵守】である)

首都高湾岸線のポルシェ事故

人のことはわからないが、ドライブレコーダーの映像を見る限りでは、誰が見てもはちゃめちゃな運転をしていると見えるだろうが、もちろん、僕も、同意見である。
これは、予測だが、ドライブレコーダーに映っていないトラックの右側の追い越し車線には、前を走るbb(黒い車)以上に遅い車が存在しているのではないかと思われる。
トラックも、その遅い車をなんとか抜こうと、中央車線から追い越し車線に出たのではないだろうか?

ポルシェも、同じように追い越し車線の遅い車にイラついて、さらに、トラックもついでに抜き去りたかった心境だったのだろう。
トラックは、なんとか、右車線にいるクソ遅い車の前に出られるようになったため、追い越し車線に車線変更。
ポルシェは、映像にもあるように、トラックの前に出ようとしたが、中央車線を走るbb(黒い車)にぶつかってしまった。

理想的には、トラックの後ろで、もう少し耐えて、追い越し車線を走るクソ遅い車の前に入り、トラックがbb(黒い車)を抜いて中央車線に入るのを待てば、何事もなかったのだが。
この事故、僕の予測に過ぎないが、隠れた原因は

追い越し車線を走る、クソ遅い車に原因がある

と考える。

もちろん、ポルシェに乗った人を擁護するつもりはない。

しかし、原因の一旦は、追い越し車線をノロノロと走る車にある。(たぶんいたと思う)
これは、僕も動画(ダイハツMOVE RSに乗る)の中で、こうした車の危険さを話している。
追い越し車線をノロノロと走るのは、本当に危険である。

こうした人たちの言い分として「法定速度で走ってんだろ!」というものがあるが、もちろん、ごもっとも!
何も言い返せはしない。
だが、何十年も前の速度制限基準である100km/h(最近一部では120km/hになった)というのは、現代の車にとって、退屈すぎる速度であることは間違いない。

現実に、追い越し車線を100km/hで追い越すような車といえばトラックくらいで、普通車であれば120〜130km/h当たり前ではないだろうか?
車のスピードメータというのは、実際の速度よりも、速いスピードを表示するようになっている。
僕の車も、およそ7km/h速い速度を表示している。

なので、137km/hのスピード表示の際、実際の速度は130km/h、僕は、スピードを出すと言っても、この130km/h(メーター読みで137km/h)を最高速度基準にしているのだ。
それでも、当然、他の車よりも速い速度なので、ほとんどを追い越し車線にいるというわけである。

日本車というのは、高速道路の制限速度100km/hを基準に作っているかもしれないが、ドイツ車は、アウトバーンを想定して250km/hを基準に作られている。
ポルシェ事故の動画には「すべての車にリミッターをつけろ」などというコメントがあったが、これは、まったく意味がない。
なんせ、ベンツにもBMWにもリミッターはついている。
そうした事実を知らない人々が多く、日本車だけが180km/hのリミッターがついていると思っているのだろう。

ポルシェには、リミッターはついていない。
それでも、結局、ドイツ車のリミッターは250km/hで、今回事故を起こしたポルシェは、GT2RSという、化物級の車で、きっと300km/hオーバーは出ると思うが、実際に問題なのは、速度ではなく過信である訳で、250km/hでリミッターをつけても意味がないし、180km/hでもなんの意味もないだろう。
ちなみに、僕の車は、最高速度で250km/hちょっとしか出ないので、リミッターを付けようが付けまいが同じである。

ほとんどのスポーツカー乗りは、技量不足であることは事実だろう

多くのスポーツカーに乗る人々は、普通免許を所持しているというだけの理由で乗っている人たちが多いと思われる。
特に、フェラーリやランボルギーニ、もちろんポルシェも然り、そうした、人が羨む高級スポーツカーに乗る人にとって、他人に自慢したい気持ちや、高貴の目で見られることにステータスを感じる人たちが多いのは事実だ。
東京では、わざわざ表参道や銀座の中央通りへ行って見せびらかすということをしているし、ポルシェ事故の人もそうらしいが、大黒埠頭SAへ行って、自慢大会に勤しむ人たちも多い。
そして、それらの車を見物に行く人々も。

習えば習うほど、サーキットを走れば走るほど、公道では安全運転になる

高速道路で飛ばすというのは、急いでいるからではなく、ほとんどの人たちは

「速く走ってみたい」

という欲求によるものだと思う。
GT-Rで暴走し、Youtubeに動画をUPした人が捕まったが、彼も「せっかく速い車を持っているのだから・・・」と言っていた。
そうした、速い車はサーキットで、ぶっ飛ばせばいいのである。

FUJIスピードウェイであれば、直線で、僕の車で250km/h以上出る。
現代の車であれば300km/h出ることもあるようだ。

ずっと、その速度で走ることを望むならアウトバーンへ行くしかないが、速さだけではなく、タイヤを鳴らしながらカーブを限界ギリギリで曲がっていったり、急加速、急ブレーキで、車の性能をとことん出してみるには、当然、サーキットしかない。
もちろん、高級車を買うお金がある人たちであれば、日本の狭い高速道路でリスクを犯してぶっ飛ばすよりも、ドイツへ行っちゃった方がいいに決まっているし、しょっちゅうサーキットに通えばいい。

僕は、サーキットで走れば走るほど、公道でのスピードが遅くなっていったし、加速やブレーキも穏やかになった。
とは言え、もちろん、ずっとノロノロしている訳ではなく「安全」と「危険」を見分けるようになったという方が正しい。

「速く走りたい」という欲求は、サーキットで叶えられるし、サーキットの安全性を知ると、公道がいかに怖いところかがよく分かる。
特に、高速道路よりも、一般道は、危険極まりない。

いつ横から車が出てくるかわからないし、人が飛び出してくるかもしれない。
そんな状況の中では、法定速度が云々と言うよりも、自分を守ために運転すると言う考え方の方が勝る。
しかし、スポーツカーよりも、一般車の方が、一般道では危険な運転が目立つ。

車間があまりないのに、横から飛び出してきたり、横断歩道で徐行せずに突っ込んでいったり、道路脇の店に入るのに、歩行者や自転車を目視で確認せずに進入したりと言う場面をよく見る。
特に、東京よりも愛媛に来てからの方が、怖い運転をよく見かけるのだ。

一般道では、大事故ということはあまり起こらないかもしれないが、注目されるような、ハイスピードの事故だけでなく、一般道における危険運転に関しても、注目が集まるといいし、あおり運転に会わないためにも、さっさと道を譲る、流れに乗った運転をするなどを心がけるように、啓蒙されると良いと思っている。

高級スポーツカーに乗っている皆さんは、プロレーサーに運転を習いましょう!

最後に、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど、高級スポーツカーに乗っている皆さんに言いたい。
運転、習いにいきましょう!
正直、相当、上手くなります!

そして、サーキットで走ってみましょう。
めっちゃ飛ばせますし、限界がよくわかるし、何よりも、事故を防ぐ技量が身につきます。

僕は行ったことがないけど、スピードだけを追求したければ、アウトバーンを走ってみましょう!

-MARK'S BRAIN:思考, VEHICLE:車, ポルシェ(カレヤン)
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