挙式中、賛美歌を歌おう

キリスト教式の場合、挙式中に賛美歌を歌うシーンが出てくる。
ほとんどの皆さんは、キリスト教とは、クリスマスの時くらいにしか縁がないので、正直言って、キリスト教については、あまり知らないのではないかと思う。

そのため、キリスト教会では、挙式を上げるカップルに、事前にキリスト教についてのレクチャーがあったり、礼拝に出席することを義務づけていたりしている教会もある。

とはいえ、ほとんどの場合は、結婚式場やホテルが用意した、挙式場としての教会なので、なかなか聖書や賛美歌などに接する機会はない。
式場の挙式を担当している人たちのほとんども、クリスチャンというわけではないし、聖歌隊と言っても、本来、教会で歌っているわけではない。

そんな、クリスチャンではない人たちが運営している中で、唯一、本物という言い方はおかしいが、牧師先生だけは、日曜日には自分の教会で礼拝を行っていたり、宣教師として活動していたりする。(もちろん、そうでない人もいるかもしれないが・・・)

宗教の活動の一つに「布教」というものがある。
みんなに、自分が信じている宗教のことを知ってもらい、広めていく活動のことだ。

当然ながら、牧師先生も、せっかく、キリスト教式で挙式を上げるのだから、この機会にキリスト教について知ってもらったり、聖書に興味を持ってもらったりしたいと思っているだろう。
もちろん、だからといって、新郎新婦に対して、教会に来るように誘ったりすることはないだろうが、心の中では、少しでも知ってもらいたいという思いがあるに違いない。

挙式中に、牧師先生のお話がある。
結婚とは、愛とは、夫婦とは、など、牧師先生によって話の内容は違うが、その全ては聖書に書かれたことを元に話をされる。

そうした話を真剣に聞いているのと、なんとなく聞き流しているのとでは、牧師先生の気持ちも違うだろう。
新郎新婦の態度によって、挙式の進行が変わるわけではないし、牧師先生の態度が変わるわけでもないとは思うが、それでも、人間なのだから、真剣な人にはより真剣に向き合いたいと思うのは当然だと思う。

そこで、「今日の新郎新婦はステキだ」と感じてもらう、方法がある。
それは、牧師先生にだけではなく、列席者や、スタッフに対してもいい印象を与えるだろうという方法。

「賛美歌を歌う」ということ。

挙式の始めに、まず、賛美歌を歌うことから始まる。
ほとんどは、「慈しみ深き」という曲だろう。
この賛美歌、ほとんどの場合、歌うのは、聖歌隊と牧師先生くらい。

幸いにも、聖歌隊の声が大きいので、式場内が寂し感じにはならないが、新郎新婦を始め列席者のほとんどが歌うことがない。たまに、ごく小さな声で歌う人はいるが・・・

新郎新婦の目の前にいる牧師先生は、この光景を何と思っているのだろう。
渡された歌詞を二人で持ちながらも、歌うこともなく、ただ歌詞が書かれた紙を見つめているだけ。

しかし、この賛美歌を大きな声で歌う新郎新婦だったら?
クリスチャンだろうが、なかろうが、自分たちの結婚式なのだから、自分たちが積極的に参加しなくてどうするというのだ。

始めて、本番で曲を聴いている状態では、歌うにもメロディーが分からず、歌うに歌えないのは当然のことなのだから、インターネットで調べるなりして、何度か聞いておき、メロディーくらいは把握しておきたい。
歌詞は、当日に歌詞が書かれた式次第をくれるので、歌詞は見ながら歌えばいい。

賛美歌の多くは、メロディーは単純で、誰でも歌いやすいようになっているので、何度か聞いてみれば、なんとなく覚えてしまうものだ。

挙式の始めに歌う賛美歌を、新郎新婦が大きな声で歌えば、牧師先生は、ちゃんと予習してきた二人に対して好印象を持つことは間違いないし、列席者や式場スタッフにも、積極的に自分たちの挙式を作り上げようとする二人に対して、きっと良い印象を持つだろう。

だからといって、もちろん、式の内容が良くなるわけではないが、それでも、牧師先生も聖歌隊の人たちも、スタッフみんなが、二人のために、真剣に取り組もうと思ってくれるはずだ。

あと、もう一曲、「妹背をちぎる」が歌われるだろうから、こちらも、何度か聞いておくことをオススメする。-----

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