畑に成っているトマトの勢いが徐々に落ちてきた。
でも、夏の初めよりも甘くなっていてうまい。
今までは、トマト+バジル+モッツァレラを塩とオリーブオイルでグリグリと混ぜたものばかり作っていたが、バジルといえば
ジェノベーゼ
ってのを忘れてた。
もうずっと、自分でピザ窯作って、マルゲリータ焼きたい一心だったが、バジルの使い道で、ジェノベーゼって、そういえば、めちゃめちゃうまいの忘れてたんだよね。
今回は、そこらへんで買ってきたバジルじゃなくて、自家栽培の朝摘みバジルを即ジェノベーゼにしたので、これまた絶品。
やっぱ、バジルは摘んですぐに食べると、バジルの香りがホントめちゃめちゃいい。
なんというか、
芳醇(ほうじゅん)
という言葉がぴったりかもしれない。
噛むと、スーッと鼻に抜けていくけど、ミントのような強さはなく、フワッとした柔らかい香りが抜けていくんだよね。
そんなジェノベーゼに、羽田市場で買ったイワシのオイルサーディンを合わせた。
正直なところをいえば、混ぜずに、お互いに別々に食べた方が美味しかったけど、まあ、それはいいとして。
そこに、余っていたパルミジャーノレッジャーノをたっぷりと振りかけた。
これもまた、かけないで、脇に寄せて、混ぜないものと、混ぜ混ぜしたものと味わえばよかったが・・・
ごちゃごちゃと混ぜてみると、見た目は良くなるんだけど、一つ一つがしっかりとうまいものなら、混ぜないで一つづつ味わった方が美味しいことの方が多い。
で、飽きてきたら混ぜ混ぜしちゃえばいいのだ。
まあ、どんなにうまいものでも、いっつもそれじゃ飽きちゃうしね。
ナスは、トマトとは反対で、勢い旺盛になってきた
ナスは、成りすぎなほど成ってきている。
四人家族なんかだったら、あっという間になくなっちゃうけど、一人なので、余りまくってしまい、結局、トマトもナスもOPERA(ヤギ)のエサになってしまっている。
自然栽培野菜って、買うとなるとめちゃめちゃ高いのに、どんどん出来ちゃうから仕方がない。
田舎って、この感覚がいいんだよね
『足るを知る』とかじゃないんだけど、買うとなると、結構、価値のあるものが、どんどん、余っちゃうから、どんどん、みんなにあげちゃう。
農業を商売にしている人たちは、どんどん売っちゃうだけだけど、家庭菜園レベルの場合は、ただあげちゃうだけだし、「ほら、あげるよ」って感覚じゃなくて「もらってちょうだい」って感じで、あげる側の方が腰が低かったりする。
それに、取りにきたらあげるというわけでなく、ご丁寧に配達してくれて「これ、もらって!」って感じだったり。
僕は、まだまだ、人にあげられるほどの収穫は、ほとんどないんだけど、この三年間、こうした、田舎の人たちの感覚がずっと羨ましかったし、自分もそういう感覚を体験したいと思っていた。
今年の春に、ようやく、一つそれが出来た。
ハクビシンから、なんとか1/4程度を守り抜いたスモモをお裾分けできたことは、無常の喜びだった。
「俺にも、出来たー!」
と、誰にも言わなかったけど、心の中で叫んでいた。
スモモは、もともと、ここにあった木に成ったもので、僕がやったことは、ハクビシンの食害から守ったことだけだ。
そのうち、僕が一から栽培したものを、たくさんの人たちに配ってみたいものだ。
バジルも、もっと、もっと、モサモサに出来たら、ジェノベーゼソースを配るのも悪くない。