わらびのアク抜きは灰でやる。
なければ重曹でもできる。
これを知ったのは、昨年、新潟に土地を探しに行ったときだ。
でも、その時は、灰と重曹が同じようなものだとは思っていなかったし、そんなことには関心もなかった。
なんせ、灰を手に入れるよりも、重曹を手に入れる方が簡単だったからね。
ところが、今では、灰は毎日捨てるほどある。
畑にまいているけど、畑にとって何がいいのかは、知らないままにやっていた。
しかし、1年ぶりにわらびのアク抜きをするってことで、灰を使った時に、このブログでも書いたけど、鍋がピカピカになっていたのだ。
以前、二十歳の時の師匠がFBで「鍋の焦げは、重曹で煮込むと簡単に取れる」という記事を書いていて、それを思い出した。
そして、わらびのアク抜き「灰がなければ、重曹でOK」と重なったのだ。
「そうだったのか、灰と重曹は同じ効果があるってことなのだ!」
気がつくのが遅いけど、それでもなんでも気が付いた。
で、一体、何が同じだっての?
そう思って考えてみると、共通点はコレか?
「アルカリ性」
洗濯洗剤や石鹸、漂白剤などはアルカリ性なのだが、油汚れがよく落ちるのか?
でも、食器洗い洗剤は中性だけど。
ま、よくわからんが、とにかくアルカリ性がポイントっぽいのだ。
で、鍋ピカピカ事件は、きっと偶然ではないだろうってことで、やってみた。
鍋に、水と灰を適当に投入!(炭も適当に浮いているけど、ドンマイ)
そこへ、底が焦げ付いたフライパンを入れて煮る。
煮るって言っても、ガス代がもったいないので、軽く沸騰したらすぐ止めちゃったよ。
で、冷めるまで放置。
と、思ったが、冷めるまで待てず、ゴム手袋をして軽く擦ってみると・・・
「ワォ!」やっぱり、偶然じゃなかった!
ジャジャーン!
あっという間に、ピッカピカ!
すげー、すげーよ「灰」
正直、どんな洗剤よりも落ち方がすげー。
それでいながら、超天然素材100%
さらにコストゼロ。
それどころか、余り物のカス。
なんか、現代に生きている僕たちは、騙されているような気がしてきた。
いや、僕たちだけではなく、化学というウソに、今までずっとみんなが騙されてきたのではないか?そんなふうに思ってしまう。
灰なんて、どこの家にもあった、ハッキリ言って「カス」だ。
昔は、その灰で洗濯を洗ったり、畑に撒いたり、色々と活用をしていたんだろうと思う。
ところが、薪を使わなくなり、灰が出なくなり、洗濯は洗濯洗剤を買い、畑には化学肥料や農薬を撒くようになった。
ガス機器を買って、ガスを買い続けて、洗濯洗剤も買い続けて、肥料や農薬も買い続けなければならなくなった。
薪だったら、山にいっぱいあって、毎年毎年木は育ち、取っても取ってもタダだったのに。
薪を使えば、ガスも、洗剤も、肥料(酸性の土壌になってしまったものをアルカリ性にするやつ)も買わなくてよかったのに。
ほんの少しの「便利」のために、コストを払い続けなければならなくなっちゃったのだ。
僕は、ガスから、薪に変えたことによって思ったことがある。
確かに、やり始めは不便である。
杉の葉っぱや枯れ枝を集めたり、木を伐採にして、斧で薪割りして、火をつけたってすぐには大きな火力にはならない。
しかーし!
今の所、僕は風呂しか使ってないけど、一回、風呂に火を入れたら、冬場以外は薪を追加することなく、ほっておけば風呂は沸く。
さらにほっておけば、朝まで熱い。
で、朝はそのまま朝風呂にドボン!出来る。
最初は面倒だけど、あとは、超楽チンである。
そして、カスは、とっても役に立つ。
そこで、僕は思うのだ。
もう一度、振り返ってみてはどうだろうか?と。
明治維新から始まった西洋化、戦後の高度経済成長やバブルによって、古いものをどんどん捨ててきてしまった日本人。
それを、もう一度振り返って、昔の生活を取り入れてみるってのもアリなんじゃないか?と思うのだ。
そして、現代の生活にMIXしていく。
ログハウスの展示場などにいくと、ほぼ暖房は、薪ストーブのみである。
それ以外は、夏にエアコンも使うし、風呂にはガスも使うし、キッチンはIHだったりする。
そんなふうに、一部分にのみ取り入れてもいいと思う。
薪ストーブのパワーも、現代の暖房器具などおよびもつかないほど、あったまるし、小さいくせに広範囲をカバーするし、寝る前に消しても朝まで暖かという。
そして、極め付けは、山で取ってくればタダってことだ。
ただし、一般的に使われる、ヨーロッパ製の薪ストーブ自体は高いけどね。
まあ、灰Powerは、hyperだったってことなのだ。
他にも、カスがスゲーってことがあるような気がしてきた。
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