1月1日午前0時
昔は、夜中から初詣に出かけたり、朝まで起きていたりしたが、いつの頃からか、そんなことはせずに、いつも通り寝るようになっていた。
今夜も、9時過ぎにはベッドに入りすでに夢の中。
今年は、初めて年越しを山で迎えている。
寝ていると、何かの音で目覚めた。
「んっ?なんの音なんだろう?」
数秒に一回鳴る電子音のような音。
「一酸化炭素警報器の音だろうか?少し濃度が濃くなってきてるよーとかか?」
そう思いながら起きだしてみる。
しかし、警報器からの音ではなかった。
よく耳を澄ましてみると、外から聞こえている。
「あー、除夜の鐘か」
家にいて、除夜の鐘を聞くってこと、今までなかったかもしれない。
浜松に住んでいるときにも、東京に住んでいるときも、そして、千葉にいるときにも、除夜の鐘って、鳴っていたかもしれないけど気が付いたことはなかった。
とはいえ、距離はありそうで、鐘というよりも電子音程度に、ちょっと聞こえるくらいなのだが、それでも、
「一年が終わり、そしてまた、一年が始まったんだなぁ」
と、感慨深い思いになったことは間違いない。
イベントいうものは好きではない僕だが、こうした区切りというものは、人として重要なものかもしれないと、最近は思っているが、除夜の鐘でまた少し、イベントの大切さを思ったのである。