FAN(犬)40時間のデート

FANがうちに来て、約1年半になる。
近頃、ようやく、僕になついてきた。
リードに繋がれているのにも慣れてきて、繋がないで放しても、以前のように、そそくさとどこかへ行ってしまうこともなく、呼べば素直に来るし、リードに繋がれるのを嫌がりもしなくなった。

そんな時、彼氏(犬のアグリ)が来たので、一緒に放してみた。
しばらくジャレあっていたかと思ったら、いつものごとく二匹でどこかへ行ってしまった。
秘密の場所でもあるのだろうか?

大概、しばらく帰ってこないが、今回は、夜8時になって、ようやく戻ってきた。
それも、アグリも一緒だ。

二匹に、ご飯をあげた。
いつもなら、アグリは自分で家に帰っていき、FANは小屋にいる。
しかし、ご飯を食べたらあと、また、二匹でどこかに行ったようだった。

そして翌朝、いつもなら、朝には帰ってくるのだが、帰ってこない。
心配である。
それでも、いつもよりも、長いデートを楽しんでいるのだろうと思い、夜まで待った。

しかし、夜になっても帰ってこなかった。
こうなると、二つの可能性がある。
一つは、イノシシの罠にかかってしまった。
もう一つは、保護という名の捕獲をされてしまったか?

翌朝、早朝には帰ってこなかったので、いよいよ、マズイかもしれないと思った。
だが、8:25ひょっこりと、二匹で戻ってきた。
よっぽど疲れているようで、二匹ともゼエゼエ言って息を切らしている。

今度は、二匹ともリードに繋いだ。
そして、水とご飯を与えて、アグリのママに電話をして迎えにきてもらった。

FANはというと、とんでもなく披露したようで、グッタリと、死んだように眠っていた。
さらに、目を痛そうにしているので、見てみると、何かにぶつけたのか、ジャレあっていて爪が刺さってしまったか、または何かに襲われて戦ったのか?
目が白内障のように濁っている。

一体、この約40時間の間に、どんなことがあったのか?
何をしていたのか?どこにいたのか?
まったく謎だが、きっと、楽しいことも、過酷なこともあったのだろう。

行動すれば、何かの結果を生む。
今回は、40時間もの間、遊び呆けた結果と言えるだろう。

今後、FANが、どういう犬になっていくのか?
この経験が、どう生かされるのかわからないが、こんな経験も、人生、いや犬生の中で、良い経験となったと思いたい。

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