CHAR(ヤギ)のものか?

CHAR(チビヤギ)が行方不明になって、今日で三日になる。
今日探して見つからなければ、きっと、もうダメだろう。
そう思い、今日も、捜索に出掛けた。

今日は、山道だけでなく、もっと下へ下がり、民家のある辺りまで捜索してみたが、さすがに、部落の中へ行く事はないと思うし、犬や猫じゃないから、人が見れば、なんだか得体の知れない動物が歩いてる?と、すぐに発見されるだろう。

そう思い、また、のそのそと三人で山を上がって戻っていく途中。
FANが道の脇の斜面の上で、何かを見つけた。
で、ガリガリとかじり始めた。

何かと思って見にいくと、動物の骨だ。
それも、血の乾燥具合からして、まだそう日が経っていない状態だった。
そこに落ちていたのは、細い骨で、ほんのひとかけらに過ぎなかったので、周辺をよく探してみた。

すると、今度は、動物の毛の塊を発見。
こ、こ、この毛色は・・・CHARのものにそっくりだ。

う〜ん、ただ、よく考えてみると、CHARの毛色と野ウサギの毛色って同じだってことに気がついた。
それに、見つけた骨は細い。

可能性としては、野ウサギのものだと思うのだが・・・

それでも、少しの可能性を求め、FANの後をついて行ってみる。
FANは、ひたすら斜面を登っていく。
尾根に着くと、獣道を進む。
僕とOPERAも後に続いた。

しばらく行くと、人はもう立ち入れないようなところにまで来てしまった。
すると、FANは、斜面を降り始めた。

「んっ?匂いを辿っているのか?」

三日前からFANの鼻に期待して、FANの後を着いて行きながら探しているのだが、結局、FANは散歩してるだけ?と言う感じで、何も見つからずじまいとなっている。
今回も、無駄かとも思ったが、動物の骨を発見していることを考えると、その匂いを追うだろうと期待して、とにかくFANの後をついて行った。
が、結局、元の道に出ただけとなった。

う〜ん、やっぱり、FANは、CHARの匂いを辿っているわけでは、ないのかなぁ?

ってことで、もしかして、今日見つけた骨と毛はCHARのものかもしれない。
そうだったとしたら、もうすでに天国に旅立っていると言うことだ。
しかし、野ウサギの可能性の方が高い気もするが・・・

さすがに、三日経って、自力で帰ってくる可能性は、かなり低くなった。
怪我をしたとすれば、すでに、捕食動物にやられて命はないだろう。
人に保護されているとしたら、僕のところに連絡が入ると思うのだが。。。

総合的に考えると、もう可能性としては、ほぼ皆無。
あとは、CHAR自身が、自らの意思でここを出て行き、自然の中で生きる選択をしたと言うことだけだ。
ただ、ヤギの習性からして、一匹単独で生きていくと言う選択は無いと考えるのが普通なのだが。

それか、うちが嫌になって、生まれた場所へ戻って行ったかな?
頑張れば、直線距離6.5kmだから、行けないことはないしなぁ。

1.5km下のダム。さらに下の民家まで行った
茶・黒・白の毛色、今回見つかった毛色と同じ
野ウサギも同じ毛色なんだよね、これが。
  • B!