夕方、Yuujiが撮影予定だったが、
どうも、体調が思わしくないようだったので、
僕が撮影を担当。
母親と一緒に来たのは、26才の女性。
オーディションに提出するための写真を希望していた。
「どんなオーディション」
と、聞くと。
彼女「・・・それが、よく分からないんです」
僕「えっ?じゃあどうして応募したの?」
彼女「とりあえず、応募してみようって事で・・・」
僕「そうかー」
撮影するときは、常にある1点に的を絞って、
狙いを定めて写真を撮るようにしているが、
今回は、どうもそうはいかないようだ。困った。
まあ、それは後で考えるとして、
レッスンをしたあとに、
その人の特徴を見定め、音に乗ったソウルを感じるために、
軽く弾いてもらった。
う、うまい。
僕「リサイタルとかはやってるの?」
彼女「やりたいんですけどねー」
僕「そんなにうまいのにやってないんだ」
彼女「いままで学生だったので」
僕「へー、そうか」
そこで、フォーカスをチェンジすることにした。
僕「今回のオーディションのことは関係なく、Aちゃんの最も良いと思われる写真を撮ることにするよ」
と、いうことでオーディションは無視することにしました。
曲に乗ってくるソウルは、
カワイイ顔に似合わず、しっかりと落ち着いたもので、
本人も重厚感のある激しい曲が好きだとのこと。
そこで、全身は黒バック&ダイナミックに演奏している姿で撮影。
逆にバストアップは、濃いめのグレーバックで正面向きでバイオリンを抱えた
すこし力強さを感じる姿に。
ふ~、初めはどうなることかと思ったけど、
なんとか完成。めでたしめでたし。