新郎が、新婦のロングベールとトレーンを持つ

新婦のロングベールとウェディングドレスの裾(トレーン)は、ほとんどの場合、式場にいる介添えさんとかアテンダント(アテンド)と呼ばれる、新婦お付きのスタッフが、持つことになっている。

介添えさんやアテンダントは、丸一日新婦のお世話をする役目だ。

なので、移動するときに、ベールとトレーンを介添えさんが、持って移動するのだが、フォトグラファーからすると、正直言って、ちょいと邪魔。

本来であれば、移動するときにベールとトレーン持つのは新郎の役目。

いつの日からか知らないが、新郎は、ベールもトレーンを持たなくなった。

ただ、新婦の横に、添え物として居る存在にしか過ぎなくなってしまった。

通常は、それでも一向に構わないのだが、移動中に自然に歩いているショットを撮りたかったり、一瞬止まってもらって、短い時間でパシャリとやりたかったりする場合に、介添えさんがベールやトレーンを持っているとなにかと不都合なのだ。

そこで、移動中に撮影がある時くらいは、新郎にベールとトレーンを持ってもらいたい。

そのためには、新郎には、ベールとトレーン持つ訓練をして頂く必要がある。

当日、いきなり、うまく持つことなどは出来ないし、失敗すると、ベールを踏んでしまったり、破いてしまう危険性もある。さらには、介添えさんが、スッと退くよりも、新郎がモタモタしている方が時間がかかって、元も子もないと言うことにもなり得る。

なので、家でシーツでも使って練習する必要があるのだが、結構大変な割りには、活躍の場が少ない、または、全くないという事態もあるので、やる気満々の人だけチャレンジしてみてもらう程度でもいい。

では、さっそく、ベールとトレーンの持ち方をやろう。

その前に、利き手、利き足、膝の付き方などによっても変わってくるので、自分に合ったやり方をしてもらいたいと思うが、説明のために、ここでは、一般的に多くの人がやり安いであろうと思うやりかたで説明する。

1.まずは、ベールを拾い上げるために、ベールの端から1m程度新婦に近づいた辺りに、腰を下ろす。この時、右の膝を下げて(膝は地面につかないように注意)右手をベールの下にいれすくい上げる。すくい上げる際、ベールが少し地面から浮いている場所に手を差し入れるとうまく行く。

すくったら立ち上がる。

2.右手ですくいあげたベールを、そのまま左手ですくい上げたような形にするため、左手をベールの下に入れて乗せ、右手を抜く。

すると、ベールは、左手の上にある。

3.その状態のまま、新婦の横まで行くと、ベールは、自然を折れていく。

4.今度は、トレーンの裾が下に着いているようなら、おしりの辺りのトレーンを左手でつまんで腰の辺りまで持ち上げる。トレーンの長さによって、つまむ位置が変わってくるので、実際に確認してやってもらいたいのだが、トレーンが長ければ、やや下の方をつまみ、トレーンが短ければ、上の方をつまめばいい。

目安は、トレーンをつまんで、腰の辺りに持ち上げたときに、トレーンの裾が、地面にギリギリ着かない程度にしておくこと。

高く上げすぎれば、後ろから新婦の足が見えてしまうし、低ければ、トレーンの裾を引きずってしまう。

トレーンをつまんで、腰に手を当てる際、つまんだままだと、手がグーの形のままになってしまう、ベールがある場合は、後ろからは手が見えないが、ベールがない場合もあるため、グーのままではなく、出来れば、親指と手のひらの腹の部分でつまみ、残りの4本の指は伸ばしてあげると、後ろからの見た目がきれいだ。

しかし、それでは力が入らず、うまくつまめないようであれば、親指と人差し指でつまんでもいい、または、親指と人差し指、中指の3本でもいいだろう。

その辺りは、生地の厚みや、滑りやすさ、トレーンの重み、さらには、新郎のパワーによって変わってくるので、実際にやってみて、しっかりと出来る方法でやってみて欲しい。

5.ベールを腕にかけ、トレーンをつまんだら、その左手をそのまま、新婦の腰に当て、自分は、新婦の真横よりも、ほんの少し半身前に出るような形になる。

この時、自分の体が、少し新婦の方を向くような形になっていると、見た目もいいし、腕もきつくなく、スムーズに動くことが出来る。

歩くときは、新郎がエスコートするように、軽く新婦の腰を押して前に進む合図をしてあげるといい。

こうして歩けば、新郎は、新婦を気遣って、やや新婦の方を向く形になっているので、とてもいい。

さらに、二人の距離感も密着していて抜群である。

難しいが、ぜひやってみてもらいたいテクニックだ。

P.S

ちなみに、式場でこれをやりたいというと、ほとんどの場合反対されるだろう。

理由は、新郎がベールを踏んだり、破いてしまったりする恐れがあるからだ。

さらに、言いわしないが、新郎がやることでモタモタして時間が掛かることも懸念している。

そして、提案されるのは、介添えさんベールとトレーンを持つが、後ろに隠れて、写真に写らないように歩くと提案されるだろうが、それでは、本当に自然で美しい2ショットは望めない。

なので、なるべく早い段階で、まず、室内で、新郎がいかに素早く、美しくベールとトレーンを捌けるかを見せ、介添えさんに納得してもらっておかなければならない。

これも、いちいち面倒な話だが、その分、他の誰も出来ないテクニックと、他の誰も撮れない写真が撮れるというわけなのだ。


via Mark な 人生



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