OPERAの除角を決行した

除角と虚勢。
これは、オスに生まれたペットや家畜の多くが経験する儀式である。
OPERAに関しては、将来的にタネヤギとして活躍してもらおうと思っていたので、虚勢はしない予定でいたし、除角もカッコいいツノになることを期待していたので、両方ともやる予定はなかった。

しかし、やっぱり除角はする事にした。

最大の理由は、やっぱり危ない。
人と触れあわなければ問題ないが、そうもいかない。
実は、僕も一度ツノで突かれてしまった。
もちろん、OPERAにとっては、わざと突いたわけではなく、どうしたってOPERAの方が僕よりも低い位置にくる。
で、僕の顔の下にOPERAの頭が来たとき、不意にOPERAが頭を上げた。

「グサッ!」

「うっ・・・」まぶたの上からだったが、もろ眼球を突かれてしまった。
かなり痛かったが、しばらくしたら目が見えたので安心した。
これが、僕だったから良かったが、別の人だったら一大事である。

それから、気をつけてはいるのだが、やはり、子供であっても顔の位置がOPERAの頭よりも上にくることを思うと、また同じ事が起こる可能性は高い。

ツノは、まっすぐ上に伸びているが、そのうち後ろに反っていくと思われるのだが、それまでの間が非常に危険である。

そこで、致し方なく、除角を決行する事にした。

ググってみると、ゴムで止めれば三週間くらいでツノが取れちゃうと書いてある。
虚勢も同じ方法で出来る様なのだが、随分と簡単に出来てしまうものだな。

もっと小さいときであれば、コテで焼き切ってしまうらしいのだが、今のOPERAくらいだと、糸鋸で切るか、ゴムで止めるからしい。
糸鋸で切ってしまえば、切っている間は痛がるが、切り終えてしまえばなんて事ないらしい。
かたやゴムの場合は、一日、二日ほど苦しいようだ。
しかし、僕としては、ガリガリと切っていって、動かれて別のところを切ってしまうよりも、二日間苦しませるが、自分が簡単な方を選択した。

最初、ゴムできゅうきゅうに締めたのだが、なんだか、イマイチな気がした。
特に痛がる様子もなく、何事もないようだった。
そこで、ウチには、結束線なるものがあるのを思い出した。
基礎工事の時に、鉄筋を結ぶ細い針金である。

で、結束線でツノを締め上げてみると・・・
「メェ〜!メェ〜!」おうおう、今度は痛いらしい。
やっぱ、ゴムごときではダメだろう。って事で、結束線を二重巻にして、グイグイに締め付けておいた。

相当、痛いらしく、ヨロヨロとしながら、自分から小屋へ入っていった。
そして、時折、強く、しかしか弱く「メェ〜、メェ〜」と鳴く。
どうやら、締め付けは成功している様だ。

こうする事で、ツノへの血流がなくなり、ツノが壊死するとのこと。
三週間くらいでポロリと取れるようなのだが、その後、再度ツノが生えて来ないように、電気コテで皮膚を焼くんだとか。
Oh My GOD!俺に出来るだろうか。やっちゃうけど。

ちょいとかわいそうになっちゃう動画だけど、鳴いている様子が可愛かったので撮ってしまった。

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