OPERAとFAN、里に降りてしまう問題
僕の致命的なミスである。
とはいえ、僕の狙いはCHARの捜索で、FANの鼻とOPERAのヤギという同種の安心感と通じ合う感覚を頼りにするつもりだった。
しかし、CHARが見つからなかったにもかかわらず、僕の作戦は、新たなる問題を生んでしまった。
昨日は、山友(山友達)の山に行った。
その間、留守にしていたわけなのだが、午後、BOSSから電話が入る。
「OPERAとFANが降りて来てるらしいぞ」
あちゃ〜
やってしまった。
捜索のために、下に降りたのは、やっぱり間違いだった。
一緒に道を歩いてしまうと、覚えてしまい、勝手に行ってしまうという懸念はあった。
そのため、約1.5kmある下までの道のりの半分手前ほどで、引き返すようにしていた。
しかし、CHARの捜索に、二人の存在は欠かせないと考えて、OPERAとFANを伴って行ったのだが、やはり、やはり、それはダメな行為だったのだ。
実際には、FANよりも、OPERAが問題である。
FANはOPERAに着いていくだけで、OPERAが上にいれば、FANも上に居る(ハズである)のだ。
結ぶか、囲うか
今回、下の民家まで降りて行ってしまったOPERAをBOSSが繋いでおいてくれたのだが、首輪ごと引きちぎって、また民家の方へ行ってしまったとのこと。
さらに、上まで連れて来てくれたのだが、再度、下に降りてしまった。
それを、もう一度、上に連れて来てくれたところに、僕は帰って来た。
こうなると、すでに近所迷惑レベルに達してしまったため、OPERAが下に降りて行かないようにするしか無くなってしまった。
これで、山でのヤギ放し飼いは終了となり、ヤギ達の放牧という考えも終わった。
もちろん、放牧のために大きく全体を取り囲むということは、放牧を行っている方々がやっていることなのだが、僕には無理な理由が二つある。
一つは、僕が一人であるということ。
出かけないわけには行かない。
もう一つは、数日留守にすることがあるということ。
こうなると、OPERAの行動と身体能力を見る限り、柵で囲っても破壊するのと、電気柵で囲っても、突撃して出てしまう。
普段、穏やかにしている時はいいのだが、僕が見当たらずどこかに行ってしまったと思うと、何がなんでもそこから抜け出そうとするため、ヤギのとんでもないPowerに負けない柵が必要になる。
そういうと、たぶん、猪防止の柵などを農家さんなどがやっているのだから、そのくらいできるのではないか?
と、考える人もいると思うが、猪の場合は、命がけで畑に進入したいわけではない。
そのため、進入するのに困難を極めそうだ感じるだけでいいし、電気柵でパチっとなれば「ヤバそうだから、ここはやめとこ」と退散する可能性はある。
今回、OPERAに対してやらなければならないのは、進入防止ではなく、脱走防止。
猪だって、捕らえられていたら、血まみれになってでも柵や罠から逃れようとして、鉄柵など破壊するし、自分の足をちぎってでも罠から逃げる。
OPERAも本気で、抜け出そうとすれば、そのくらいのPowerで柵を壊したり、電気柵に突っ込んでいくので、本気の柵で囲わなければならなくなってしまうが、現実に、広い起伏の激しい場所を囲うためには、多額のコストと手間がかかる。
小さな範囲で囲い、エサを与え、紐で繋ぐ
結局、一般的な飼育方法と同じようにしなければ、飼う事ができないというところに行き着いてしまった。
非常に、残念である。
だが仕方がない。