小さなスパイダー軍団

世の、生きとし生けるものにとって、春は、生命誕生の季節だ。
と言っても、人間には、関係ないけど。

ウチでも、連日連夜、小さな生命の息吹を感じている。
それは、

スパイダー軍団だ

まあ、蜘蛛ね。

「蜘蛛の子を散らす」という言葉がある。
言葉の意味は、何かの拍子に、たくさんの生き物が、四方八方に散らばる様子のことを言うが、その語源は、蜘蛛の子の入った袋を潰すと、蜘蛛の子が四方八方に散らばっていくことからそのように言うようだ。

そんな言葉が出来るくらい、一回で生まれる蜘蛛の子は、膨大な数だと言うこと。
そんな奴らが、うちの小屋を覆い尽くしている。

鉛筆の芯先ほどしかないミニスパイダー

夜が明けると、もう、至る所に小さな蜘蛛の巣がいっぱい。
全部、払いのけても、次の日にもビッシリと蜘蛛の巣が張っている。
それも、小さい奴らばかりなので、巣も小さく、狭い部分に巣を張っている。
デカイのも厄介だが、小さいのもこれまた厄介なのだ。

大人の蜘蛛であれば、そんな無意味な場所には巣を作らないような所にも、子グモは巣を作る。
夜通し頑張って巣を作っても、虫を一匹も捕まえないうちに、僕に巣を壊されてしまうような場所だ。

例えば、玄関のすぐ前、通路の高さ180cm未満、洗濯を掛けるためのハンガーなどなど、大人の蜘蛛であれば、人間(僕のこと)の行動範囲に入っている場所には巣を作らない。
なんせ、努力が水の泡になるのは目に見えている。

しかし、子供というのは。
蜘蛛だけじゃない、人間でも、動物でも、昆虫でも、子供というものは、そこらへんのことをちっとも考えない。
というか、経験値が少ないために気がつかないのだろうが。

突然話は変わり、うちのヤギの話になるが、ヤギは、所構わずうんこ&おしっこをしてしまう。
これは、自然の原理で、食べた場所でうんこをすれば、エサである草木にとっての肥料になる。
素晴らしい仕組みだ。

しかし、自分がくつろぐ場所でもやってしまう。
ヤギ小屋の中ならいいのだが、僕の作業場や、最近では薪置き場でも大量に落としていく。
そのため、僕は、それらのくつろぎの場を完全封鎖しなければならなくなり、最終的には、30坪程度のヤギ小屋周辺から出さないという選択をしなければならなくなってしまう。
これは、僕にとっても、ヤギにとっても不幸なことなのだが、そうしたことに彼は気がつかない。(言い聞かせてはいるのだが・・・)

子グモたちの巣を壊しながら僕は思うのだ。
無駄、無駄、無駄。
無駄を繰り返して学習していくのだろうが、そこら辺こと、遺伝子伝達でなんとかならないものだろうか?と。
ヤギも。


-ANIMAL:動物, PROBREM:問題

© 2024 Mark's LIFE