先日、AC100Vで稼働する小さくて軽いチェーンを買ったが、結局、一瞬にしてお蔵入りとなった。
使用するユーザーの対象は、ちょっとした庭を持っていて、そこに生えている木々を切ったりする程度の人たちが、たまーに使用するというような代物で、まったく、使い物にならなかった。
具体的に何が悪いのかというと、まず、チェーンの種類がイカン。
90PXという種類のチェーンなのだが、こいつは、刃と刃の間の間隔が広い。
なので、スィーっと切れていかない。
それでいて、パワーがないので、引っかかってしまう。
ホームセンターで売られているような、DIY用の材木くらいなら切れるが、それを切るなら丸ノコの方がいいし、ノコギリが電動ノコギリの方が適切だ。
もちろん、チェーンの種類が90PXってことはわかっていたが、総合的な判断で、使ってみなきゃ、使えるかどうかがわからない。
もしかして、チェーンが90PXだったとしても、軽さや手軽さによってカバーできるのではないかという、淡い期待を込めて買ってみたのである。
しかし、その軽さは仇になった、すぐに弾かれて、キックバックという現象が起こる。
これでは、切れるどころか、危険極まりない道具と化している。
普段使っている25APという種類のチェーンの場合は、刃と刃の間が狭く、刃自体も小さめなので、スィーっと木に入っていく。
さらに、ボディに重さもあり、チェーンソーの重みだけで切れていくので、非常に楽だし、安全でもある。
ただし、重いし、エンジンは振動する。
ってことで、今までのエンジンチェーンを使うことになったのだが、これまで、気になっていることがあった。
それは、水平・垂直に切っているつもりでも、どうしても曲がってしまうということ。
特に、斜面で作業をしている時は、自分の平衡感覚が狂っているので、真横に切っているつもりでも、実際には、思いっきり斜めに刃が入っていることが多かった。
木の伐採くらいなら、ある程度大雑把でもなんとかなったが、数ミリ単位で削ろうと考えると、このままではまともに切れないことはわかっていた。
そこで、小さめの水準器を買ってきて、切る前にバーに添えて水平・垂直を確認して切るようにしてみた。
しかし、バーに水準器を当てたまま切ることはできないので、確認してから、水準器を外すと、その間にずれてしまう可能性があった。
そこで、何かいい方法はないかと考えた。
見つけたのは、とっても小さな水準器。
それと、DAISOで買ってきた、こちらも、とっても小さなマグネット。
この二つを強力両面テープでくっつけて、チェーンソーの金属部分にくっつけてみることにした。
かなり小さいので、チェーンの回転やエンジンの振動に影響することも、使用中に外れることもない。
ただし、エンジンをかければ、小さな水準器の中の空気は揺れ、はっきりと水平を確認することなどはできない。
それでも、揺れながらも、なんとか水平からズレているか、それほどでもないかは見て取れた。
ってことで、小さな水準器、採用決定した。