ここに来て、もうすぐ1年である。
1年というと、浄水器のフィルター交換時期である。
最初の頃は、水の状態もわからず、取水がどうされていて、どこに溜められていて、どのように流れて来ているのかなど、さっぱりわからなかった。
そのために、最初の2ヶ月間は十何年も前の溜まった水を使っていたり、何度も泥水が混入したり、水が溜まらなくなったり、無くなってしまったりと、いろんなことがあった。
それを思うと、この1年、浄水器は、本来の能力以上のことを強いられていたのだろうと思う。
本当なら、交換時期の1年を待たずに交換した方が良かったかもしれないと思ったのだが、それに気がついたのは、つい最近のことだ。
で、早速フィルターを交換することにした。
開けてみると・・・
これは、ひどい。
真っ茶色である。
まあ、何度か泥水を入れてしまっているので仕方がないことなんだけど、それでも、こんな泥水が入った時でも、出てくる水は透明なんだから、よく頑張ってくれたと思う。
向かって右が新品のフィルターである。
このフィルター、一般的な浄水器のフィルターと比べると、高価である。
1年間の使用で、約22,000円
このフィルターの中心には、殺菌するための紫外線ランプが入っているので、ただのフィルターではないのだが、浄化された水を得るのに、月に約2,000円を要しているのだ。
これは、水道局に支払う水道代に匹敵する程度の金額と言える。
そう思うと「水はタダだ!」というのは、実際には、少し間違っていると言わざるを得ない。
実際、年間22,000円だと、一日あたり約60円である。
近所のスーパーで、最も安い天然水が2Lで70円なので、一日一本ペットボトルの水を買って飲んでいるのと同じことになる・・・もしかして、そのほうがいいかも?とも思えてしまうのだが。
こういう細かいことを考えるのは大事だと思うが、あまりにも考えすぎると、結局は、結論は出ない。
もっといい方法があるのではないか?
もっと安くできるのではないか?
もっと、もっと、と際限がなくなってしまうものだ。
なので、最近は、こうした計算はするけれど、あまりこだわることをやめている。
必要なものは手に入るし、失うものは何もないのだ。
失ったというように見えるだけで、本当は、何も失ってはいない。
何かと交換しているだけである。
結局は、必要なものは全て手に入るのだ。
多くを手放し、多くを得る方が良いのだから。
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