梅雨の始まり

どうやら梅雨に突入した感じである。
ってことは、カラッとしたスカッと気持ちの良い季節は、終わったということだ。

これからは、湿気とカビとの戦いが始まる。
そして、あと1ヶ月もしたら、アブとの決戦である。

都会でも田舎でも、住宅街でも山奥でも、マンションでも一戸建てでも、なんにしても良い部分とそうでもない部分があるのは当然なのだが、この山奥に、2年間住んだ経験で言うと、最大のデメリットは湿気と虫だろう。

まずは湿気。
湿度が高いだけなら良いのだが、それによってカビが発生する。
これが困り者だ。
そのためには「湿気らない」か、湿気っても「素早く乾く」ことが重要だ。

僕が、この山に来たのは、2年前の7月6日。
ちょうど、梅雨の時期だった。
引越しの日も雨が降っていた。

今は、住んでいる小屋の周りに砕石を敷き詰めたので良いが、来た当時は、移動するために泥だらけ、それをなんとか防ぐために、引越しで使ったダンボールを、周辺に敷いていて、まさに、ゴミ屋敷かホームレス小屋のようだったのだ。

山に来て1年間は “山で暮らす”と言うことに集中した。
木の伐採など、ちょいちょいと開拓や建築に関することを進めてはいたが、ほとんどは、生活の問題を解決することに時間と労力を割いた。

そして、3回目のこの季節を迎える。
小屋周りは砕石を敷き詰め、倉庫内の床には防水シート、壁には防水透湿シート、服は圧縮袋にしまい、換気扇を取り付け、室内はファンによる空気の循環と、今年は浮遊カビの増殖を抑えるためプラズマイオンクラスターを導入した。

隣同士で、住むための小屋と倉庫が建っているが、圧倒的に倉庫の方がカビが発生しやすい。
違いは、色々あるけれど、僕が大きな差を生んでいると考えていることがある。
それは、

木の内装だ

木は、それ自体に調湿効果ある。
湿気が多ければ、木が吸い込み、乾燥していれば水分を吐き出す。
そのため、木で囲われた室内は、ある程度湿度が安定するという効果がある。

それともう一つ、それは


風が抜けるように、窓を配置することが重要だ。
住んでいる方の小屋は、小さいながらも、3面に窓、残り1面には扉があり、風が抜けるようになっている。

しかし、倉庫は、扉が1つと窓が1つ、それが対角線上にない。
斜めでもなく、横の面中央に付いている。
これでは、風が抜けていかない。

ここに来て、こうした自然がもたらす住宅への効果を実感している。
そして、それは、僕がこれから作っていく建築物にも大きく影響しているのだ。

湿気とカビを克服できるか?
3度目の挑戦が、始まった。


P.S
コメントを頂いて考えた。
やはり、ここは文明の利器で乗り切る方が賢いかも?と。

調べてみると、僕が持っている除湿機は、水を屋外排出することができるモデルであることが判明。
ってことで、除湿機にホースをつなぎ、水を屋外に排出することで、タンクがいっぱいになっちゃう問題は、あっけなく解決してしまった。

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