獲れたて、しし焼肉

害獣駆除期間が始まってしばらく経った。
連休明けあたりまでは、みなさん田植えに忙しいらしく、駆除に取り掛かっていなかったが、しばらく前から、ボチボチとやり始めた。

で、おととい、駆除期間一頭目が獲れたらしく、昨日の早朝から捌いていたとのこと。
今回は、20kg程度のメス。
あまり大きい物だと、肉が固く、焼いて食べるのには向かないのだが、このくらいのサイズだと、お肉が柔らかくて食べやすいのだ。

ってことで、しし焼肉に呼んでもらった。
今まで、内臓は廃棄していたのだが、今回、レバー(肝臓)とハツ(心臓)を食べてみることにした。
どれどれ、まずは、レバーを頂く。
捌いたばかりなので、生でもいけるかもしれないのだが、念の為、焼いて食べてみる。
うん、うん、まあ、普通のレバーだな
次は、ハツ。
うん、うん、こちらも、特別何ってわけじゃないけど、ちゃんと食べられる。

まあ、「ウマイ!」というほどのことはないのだが、世に出回っている家畜の肉よりは、安全だろうと思う。

家畜に与えている餌を見れば一目瞭然なのだが、ほとんどは、農薬や化学肥料がバンバンに使われた飼料に、病気を事前に予防するための抗生物質を混ぜて与えている。

「いい餌を与えていますよ」
と謳っているところはあるが、結局、メインの餌は、どっかから買った飼料で、そのほかに、良さそうな物を与えているという程度だろう。

どんなにオーガニックの野菜を食べて、化学調味料を摂らないでいたところで、お肉の中には、化学物質はもちろん、抗生物質まで入っている。もちろん、微量だろうが。

無農薬野菜や有機栽培野菜に関しても、有機栽培の元となる家畜の糞の中にだって、化学肥料や抗生物質が含まれているのだから、本当の意味での有機栽培とは言えないのだ。

その点、山で育ったイノシシたちは、もしかしたら、農薬や化学肥料を使った畑の野菜を食べているかもしれないが、基本は、山に自然に成っているものを主食としているはずだ。

家畜のように殺菌消毒をされて育てられていないから、その点では、雑菌なんかはいるのかもしれないが、それでも、売っている肉よりも体には安全だろう。

ほとんどの人は、食肉用の家畜がどう育てられていて、どう殺され、どう加工され、どのくらいの期間で、どういう保管がされて消費者の元に届くのかを知らない。

それでも、すぐに何らかの症状が出なければ「安全」というお墨付きを与えてしまっている。
しかし、長期で見たらどう影響するのかわからないし、表に現れない症状だってあるかも知れないのだ。

ちなみに、O-157や狂牛病、鳥インフルエンザなどは、すべて、家畜の飼育環境や加工のひどさが原因ということを、何かで見た。

天然のジビエを買うことはなかなか出来ないものなのだが、こうして、あまりまくるほどのお肉を頂けるのは、究極の贅沢の一つかも知れない。

イチローさんお手製の電動くるくるマシーン

ちなみに、僕は、肉の卸業社のバイトで、リパックをやっていた。
肉には、漂白剤のような薬が塗られているけど、それでも黒くなってきたら裏返してリパック。
それでも、黒くなってきて隠せなくなったら、タレ漬けにするというのは、普通のことだった。
今は知らないけどね。

このサイトに色々載ってる。
「あなたの知らないスーパーの裏側徹底検証」


-COOK:料理, MARK'S LIFE:日常, SEASONAL FOOD:季節の食べ物

© 2024 Mark's LIFE