4年住んだ、九段のマンションを売る決断をした。
浜松から上京して19年。
埼玉の浦和から始まった東京生活。
1年後に、会社のあったマンションの大家さんのひいきで、板橋のマンションに引っ越した。
それから会社を起業し、3年後には、会社を青山一丁目に、それと同じくして、僕も赤坂へ引っ越した。
ここからが、都心ど真ん中生活の始まりだった。
その後、外苑前にスタジオをオープンするのをきっかけに、僕も、外苑前に。そして、4年前に九段にマンションを購入した。
都心のど真ん中生活は、13年だ。
みんな、都会は便利だという。
しかし、僕は、都会の便利さも、都会の華やかさも、都会の遊びも全く満喫していない。
都会にいれば、交通に便利だというけれど、車では渋滞していて、自転車と同じ程度の速度しかでないので、ほとんどの移動は自転車だ。
電車は、あまりの乗らないし、全く都会の良さを満喫していない。
そんなわけで、ここ何年か、山に住みたい願望がピークを迎えていた。
もともと、山が好きなんだ。
体力もないのに、登山が好き、川が流れていると心が踊る。
夢の一つが、「スナフキンになること」
僕たち夫婦は、週末婚で、妻は、火曜日の早朝に実家に帰っていく。
この週末、僕は、妻に憤っていた。
妻は、強がった言い方をしただけだろうが、僕は、心の底から嫌だった。
嫌気がさし、今日、マンションを売ってしまう決断をした。
野村不動産アーバンネットの担当者さんにメールを書き、なんども躊躇したが、いよいよ送信してしまった。
-----