FANTOM CABINの移設

FANTOM CABINとは、犬小屋のこと。
FANの小屋のことを、FANTOM CABINと言っている。

OPERAは、OPERA HOUSEで、FANは、FANTOM CABINなのであるが、名前がたいそうな割には、単なる手作り小屋なのだ。

それはさておき、FANの犬小屋の場所を移した。
今まで、僕の家の道を挟んだ反対側に置いていたのだが、柿の木の前に移設。

なぜかというと、FANのヤツ、ビワの木にハクビシンが毎夜来ていたにもかかわらず、ちっとも吠えやしなかった。
昼間なら、ずっと下のゲートのところに、車や人が来たら、ワンワン吠えているくせに、夜になると、小屋の中でじっとしているだけで、ちっとも働かない。

たまーに吠えたと思ったら、チョロチョロしているOPERAだった。

犬を飼うことを決めた時には、犬というのは万能な番犬であると思っていたのだが、実際には、餌代がかなりかかる割には、ちっとも仕事の成果は出ていない。
仕事している風に、吠えてはいるが、ほとんどが無駄吠えである。

ってことで、FANには、きっちり仕事をしてもらうために、次にハクビシンが狙ってくる柿の木の真ん前にFANの犬小屋、FANTOM CABINを移設したのだ。

さらに、今までずっと放し飼いで好き放題させていたが、人に飼われている犬としての自覚を持たせるために、リードに繋いでおくことにした。
リードに繋いだことによって、FANの表情は暗く怯えているが、それはそのうち慣れるだろう。

今までの放し飼いの状態では、実際、餌をもらうためにやってくる野良犬とそう代わりはなかった。
野良犬との違いは、どこにいっても着いてくること。
その点で言えば、飼い犬であるが、呼んだからと言って近づいて来ることもないし、捕まることを警戒して近くに寄ってもこない。

なので、昼間にリードをつけるということは、まったく出来なかった。
ただ、幸いにも、ビビリの性格のため、夜暗い時に、小屋からは出ないので、夜中に小屋に行ってリードをつけることは容易であった。

まあ、飼ってはいるけど、一般的に認識されている飼い犬ではなかった。
リードを付けて、飼い犬っぽくいろいろやっても、飼い犬っぽくなるかどうかはわからないが、僕としては、犬は犬としての仕事をしてもらわなければ困るのだ。

犬を飼っている人たちは、いろんな意見があるだろうが、僕としては、FANはペットではなく、犬として仕事をするパートナーという認識である。
仕事の報酬として、家と食糧を与えているという、ドライな関係性なのである。

「そんな接し方では、犬は心を開かない」などと言いたい人もいるだろうが、正直言って、そんなハートフルな関係は求めてはいない。
犬もヤギも烏骨鶏も、僕とTAKE&GIVEの関係性なのである。

ちなみに、ヤギは、草を食べるのが仕事で、大麦などのエサ代は、月300円以下、烏骨鶏は卵を産むのが仕事で、エサ代は、月500円程度。
そして犬は、ヤギと烏骨鶏を外敵から守り、この場所の警備をすることが仕事で、エサ代は月4〜6,000円と、桁違いにかかる。

ペットとして飼っている人たちにしてみれば、コストなど度外視だろうが、番犬としての警備費用と考えると、今のところ、ちっともコストに見合っていないのである。

そんなわけで、犬好きの人たちを敵に回したと思うが、これが、僕が犬を飼っている理由であり、本音なのだから仕方がないのである。


P.S
今まで公表してこなかったが、烏骨鶏のROCKは、FANに食べられてしまったのである。
これも、放し飼いにして甘やかしていたことで、僕に対して、舐めているところがあったことが原因なのだ。
FANは、犬種として狩猟犬なので、その点で言えば仕方のないことなのだが、これでは、うちの犬として、役に立っていないどころか、害獣ってことになってしまうので、リードにつなぎ、番犬としての仕事をキッチリやらせることにしたのである。

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