千代田区民として物申す:千代田区区長選挙

なぜか、都議会議員選挙の前哨戦とされてしまった千代田区長選挙。

たまたま、この時期になってしまったのと、千代田区が東京23区であり、日本のど真ん中にある主要な区であることと、一番大きいのは、都議会議員のドンと呼ばれている内田さんの選挙区であることだろう。


そして、メディアでも盛んに、代理選挙だと報じ、区民のコメントもそれらしいコメントばかり使っていた。

僕が見た「小池さんが応援してたから投票しました〜」なんてコメントをしていたのは、20歳そこそこの若者だった。若者が選挙に興味を持つことはいいことだし、きっかけはなんでもいいが、それを、区民全体の意見のようにメディアが報じていることは、非常に気に入らない。


もしも、立候補者の全員が、新人の行政・政治未経験者などだったら、今回のような代理選挙っぽい雰囲気もあったかもしれないが、今回立候補し、小池さんが応援した石川さんは、今まで3期千代田区長を務めた現職。

年齢は、少し行っているかなぁとも思えるが、3期12年間この千代田区を運営してきた人に対して「小池さんの代理」などとよく言う。

僕は、1度だけだけど、石川区長に会っている。

と言っても特別なことではなく、石川区長は、定期的に「出張区長室」というのを開催していて、その場所のその時間に行けば、誰でも区長に会えるし、質問もできる。

大きいホールとかではなく、本当に、小さな集会場だ。

集まる人数は、二十人足らず。

そこに、区長、副区長、専門の部署の長が3名ほど、さらに、進行役、受付などの区の職員の方々が来ている。

質問には、区長自らが答え、専門的なことは、各専門部署の長が答えたりする。

さらに、その場で答えが出ないことなどは、のちに、封書で回答が送られてくるほど、丁寧だ。

その時の、僕の石川区長の印象は「こんなに、区長を一所懸命やっているんだー」と感心した。

これでは、次の区長選挙で、石川さんが「出る」となったら、自分は、石川さんが「辞める」というまで出られないな。と真剣に思ったほど。

たった1回、会ったというか、見たというか、一応、僕も質問して回答してもらったので、話したと言ってもいいけど、「その程度で人柄がわかるものか」と思われそうだけど、実際、人っていうのは、積み重ねて来たものが出るもの。

それがない人は、薄っぺらさがにじみ出るものなのだ。

僕は、人物撮影という仕事を通じて、人の心にずっと向き合って来た。

写真というのは、人の外見を写すものではあるけれど、その人の中身を外側にかぶせるようなところがある。

映像よりも、写真には、中身が写りやすいものだし、見る人は、意識ではわからなくても、知らぬ間に、写真から、その人の内面を感じ取っているものなのだ。

今回の、区長選挙では、もう一人注目された与謝野さん。

自民党都議連の推薦を受けていて、大物政治家与謝野馨さんの甥っ子さん。

与謝野さんにも、一度お会いしている。

ちょうど、町会の新年会に出席した時に、地元の千代田区議会議員の嶋崎さんに連れられてやって来たのが、与謝野さんだった。

うちの奥さんは、「今話題の人」と言っていたが、僕は、全く知らなかった。

全く知らない僕が見た印象は、「嶋崎さんの秘書かな?」という感じ。

オーラ的には、全く感じることはできず、話を聞いても「どうかなぁ・・・」

目の前で、握手を求められてしたけれど、とても政治家にも、社長にも、リーダーとしても、もちろん区長としても、とても無理だろうという印象だった。

もちろん、その場では、緊張していたり、まだ慣れていないというようなこともあったのだろうけど、それでも、何か熱いものや、オーラ的なものは感じることはなかった。

家に帰って来てから、調べたがり屋の奥さんが、ネットで、与謝野さんのことを調べていると、職業は弁護士で、ちょいと、悪びれた感じの髪型+無精髭の写真が出て来た。

選挙に出るにあたって、髪のボリュームを抑え、ヒゲも綺麗に剃って大人しくしていたけど、本来は、ちょいと偉ぶる、スネ夫か鼠小僧タイプって感じなのだろう。

そしてもう一人、五十嵐さん。

結局、五十嵐さんにお会いすることはなかった。

石川さんと、与謝野さんには、お会いしているので、五十嵐さんにもお会いしたかった。

千代田区は、全く広くないので、歩いていても会いそうなものだと思ったし、五十嵐さんの選挙中のスケジュールも見ていたのだけど、結構、当日にスケジュールを決めているらしく、前日に見ても、WEBサイトに載っていないことがほとんどで、結局、お会いしに行くことができなかった。

せっかく、ビジュアル良かったんだけどなぁ。

なので、五十嵐さんのことは、全くわからないけど、写真や動画を見る限りでは、良さそうではあったなぁ。

でも、売りは、弟がつくば市長だというだけで、昔から、政治や行政に興味があったわけではなさそうだった。

それは、ビジョンを見るとこう書いてあったことで思った。「私たちが考えた」と。

僕が気になったのは「私たち」もそうだけど、「考えた」という部分。

この僕でさえ、「考えた」のではなく「思い続けた」なのに。

この区長選挙のために「考えた
」のだろうということは、一目瞭然。

五十嵐さんは、千代田区に住みながら、千代田区のビジョンを今まで描くことはなかったのだろう。区長選挙があったから、「弟もつくば市長だし・・・」というような勢いで出てしまったのかもしれない。

五十嵐さんは、いい人そうだし、顔もいいので、もっと違う場所だったら、市長とか、町長とかになれるんじゃないかぁ。

僕は、4年しかいない千代田区民だけど、千代田区のことは、考えているし、その前に9年住んでいた港区のことだってよく考えていた。もちろん、港区にも、千代田区にも意見を言っていたよ。

そう考えた結果として、石川さんが最も適任であることは、自明の理だと思った。

小池さんが応援しなくとも、与謝野さんが出て来て、政治基盤を発揮していたとしても、自民党都議連が悪者でなかったとしても、区長は石川さんが再選していたことは、間違いはなかっただろう。

代理選挙などと言われ、千代田区の運営のことなど、全くもって気にされない。

メディアによって、区民の多くが、小池さんと都議連のどちらを選ぶかで決めたというような報道のされ方に憤りを覚えた今回の選挙だった。

ちなみに、投票率が上がったことは、大いにいいことだと思う。

でも、みんな、もっと、区長に会ったりしたらいいと思うんだよね。そうすれば、どれだけ真剣に区政を行なっているか、わかると思うんだ。

多分、4年後の千代田区長選挙に、年齢的に石川さんは出ないと思うんだけど、そうなったら、区長にでもなろうかなぁ・・・。でも、大変そうなのが嫌だけど。

やっぱ、一議員の方が楽なのだろうか?

余談だけど、よく議員さんが撮影に来ていて聞いた話。

やろうとしたことを実現するのに、すごく時間がかかる。なぜか?大概、古参の議員連中が反対するかららしい。結局、実現させるためには、首長になるのが一番早いと言っていた。

ので、やっぱ区長か?


via Mark な 人生



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