嘘つき3

前回、嘘をつく人について2つのパターンを書きましたが、別のパターンの人がいたことを思い出しました。

大阪でお店をやっていた時に、
面接にきた男性がいました。
大阪人は、というと語弊がありますが、僕がであった大阪人の多くは嘘つきでした。

しかし、誠実さにかける嘘つきではなく、不思議なことに誠実な嘘つきだったのです。

僕は、面接にきた男性に「なんで嘘つくの?」と聞きました。
彼は、その指摘に対して、今まで僕があってきた嘘つきな人のように、怒りや不満の反応ではなく、冷静にこう答えました。

「昔から、こうなのでわかりません」と。彼は、自分がわざと嘘をついているというのを認識していました。
そして、僕が出会ってきた嘘つきの人とは反応が違って、怒りも反発もなくこう答えていました。
「昔からとは、どういうこと?」と聞くと。
そういう風に育てられたと答えました。
会話の中で、「ここは嘘をついたほうがうまくいくな」と思ったら、真実よりも嘘を選ぶというのです。
どうやら、僕が出会った大阪人は、そういう風潮があるようでした。

その時の状況に合わせる、要するに「嘘も方便」を使っているという具合でした。
しかし、この「嘘も方便」
自分の勝手な判断で、行うことになってしまうため、人として成熟していなければ危険な気がしました。

現に、僕はその彼と話していて、まったく真意がつかめずにいて、話していて困ってしまったため、嘘について指摘したのです。

嘘が良い悪いという判断をするわけではありません。

誰もが、本当は人を欺きたくもないし、傷つけたくもないし、騙したくはないと思っています。
しかし、善かれと思ってつく嘘が、結果として傷つけることになることは多々あるというのも事実だと、僕は思うわけです。

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