東京:銀世界

火曜日は定休日。
朝は、少し寝坊をしたいところだが、
火曜日の朝は、毎週、宅急便のお兄さんに起こされる。

朝9時ジャストに、目覚ましのようにチャイムが鳴る。
今日は、いつもよりも目覚めが悪い。
目覚めると共に、さっきまでの情景が夢であったことに気がつき、
その夢が、ゆっくりと形を消していく。

「あ~、夢か・・・」

インターホンで返事をしてから、
ワードローブを羽織り玄関へ向かった。

今さっき起きました。
というのが丸わかりの顔で玄関に出る。

荷物は、Oisixから来た食材で、
そこそこ大きくて重い。
いつもは、受け取るのだが、
今日は、どうも力が入らないので、
玄関の床に置いてもらうことにした。

「外、真っ白ですよ」
ヤマトのお兄さんが言った。

「雪で?」
と、聞いた瞬間に、
自分で、それ以外無いだろ。と、突っ込みたくなった。
雪以外だったら、富士山でも噴火して火山灰が降り注ぐくらいしかない。

外を見てみると、一面銀世界。
とは言っても、部屋から見える景色は
対して壮大ではないので、
まわりの家々の屋根に雪が積もっているという程度だが。

ささっと、シャワーを浴びて着替えを済ますと、
マンションの屋上に登ってみた。

$★ALIAの社長【Mark BLOG】-東京銀世界

雪だ。

でも、子供の頃のようにはしゃぐ感じではない。
大人になると、スキー場の雪の方がふかふかで楽しいのを知っている。

それに、一人で雪だるまを作っていても楽しくないし、
そんなところを、近所の人に見られたら、
きっと、ちょっと頭がおかしい人にも見えてしまうのではないだろうか?
と、心配になる。

でも、あまり寒くはないなぁ。
よく、雪国の人が東京に来ると、
「こっちのほうが寒い」ということを言うが、
ほんとうにその通りなのだろう。

部屋に戻ってNewsを見ると、
やはり、事故が多発している。

特に、トラックやタクシーは、
ツルツルのタイヤだからな。

たまには、こうした事故を起こしたり、
身近にみて、ツルツルのタイヤがいかに危険で、
余計な出費となるかを身をもって実感することもいいだろう。
一緒に走っていて、巻き沿いはゴメンだからね。

一面が銀世界だということは、
ヒルズや東京タワーの展望台からみたら
さぞかし、素晴らしい銀世界が見れるのではないかと思い、
さっそく向かおうと思った。

しかし、テレビを見てみると
やや高い位置からの映像は、
ビルの屋上には、雪が積もっているが、
側面は、いつもと変わらないし、
道路も、車が通って雪はない。

一面の銀世界かと思ったが、
どうやら、東京では、そうはならないらしい。


お墓も真っ白・・・でもない。黒い墓石の方が目立つな

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