何十年かぶりに、料理中に指を切った。
いままで、指を切るときは、
切れ味の良い包丁出来るものだとばかり思っていたが、
間違っていた。
もちろん、切れ味の良い包丁は
当たっただけで切れるので、
指を切る確率は断然高い。
その点、切れ味の悪い包丁で、
指の表面を添って、切れるのを免れた経験もある。
しかし、今回は違っていた。
ニンジンを切っていて、
切れ味が悪いが故に、
ニンジンの表面を添って、
指のほうへスライド。
そのまま、指と爪を削いでしまった。
まさか、切れ味の悪い包丁で指を切るとは思わなかった。
もちろん、すぐにシャコシャコと研いでおいたが、
良い教訓になった。
切れすぎる包丁も、
切れなさすぎる包丁も、
どちらでも、怪我をする。
ちょうどいいのが、ちょうどいい。
まるで、人生の教訓のようだ。