転送されるダイレクトメールたち...

郵便局に転送届を出しておくと、引越し先へ郵便物を届けてくれる。

そんなことは、一度でも引越しをした人であれば当たり前のことだし、それが公共サービスというものだろう。と、堂々と利用する。

僕も、今までは何度となく利用し、そうした手間をかけてもらうのは、ごく当たり前のことと思いながら生きてきた。

きっと、今までであれば、郵便局にとっても、大した手間はない、ごくありふれた作業の一つだったに違いない。

もちろん、今も、以前の住所から、郵便物を転送してもらっている。

東京都千代田区 〜 愛媛県砥部町へ

そのことは、なんの問題もないのだが、問題は、僕が山の上に住んでいることと、転送されてくるDMがあまりにも多いということだ。

DMというものは、一度でも資料を請求して送ってもらうと永遠に送り続けて来る。

さらに、なんかの無料会員とかになると、これまた永遠に送られて来る。

通販で何かを買ってもそうだ。

郵便屋さんは、ほぼ毎日来てくれるのだが、受け取る郵便物の多くがDMなのだ。

僕は、郵便屋さんが来ると外に出て行って、直接受け取ってお礼を言うようにしているのだが、転送されてくる不要なDMのみだと「悪かったなぁ」という思いになる。

今までは、マンション暮らしだったため、集合ポストに放り込んでくれればよかった。

何十何百という世帯に配る郵便物は、一ヶ所に来るだけで一括して配達ができていたのだ。

そうなると、DMなど他の郵便物の「ついで」である。

そんな不要なDMは、さっさとゴミ箱へ行き、ゴミは、同じフロアのゴミステーションに置いておけば、管理人さんが処理してくれる。

誰も、DMによって過大な労力を使うことはなかったのだ。

しかし、今は、郵便屋さんは、集落から往復に最低でも10分はかかり、僕も、ゴミを出すのに10分かけて持っていくのだから、バカらしい。

余計なDMを転送してもらうために転送届を出しているのではないし、そのためにポストを用意しているわけでもないのだ。

それは、電話でもFAXでもメールでもそうなのだが、世の中、宣伝のために通信ツールが使われすぎている。

そう思うと、こういう簡単にアクセスできる手段というものは、改善していく必要があるのではないかと思えてくる。

その一つが、引越しであるだろう。

引っ越してしまうことによって、今までの環境をリセットするのだ。

そうすることで、引き継ぐものもあれば、手放すものもある。

電話番号も、固定電話であれば引越しをすれば変わってしまい、新しい番号の案内は3ヶ月で終わる。

携帯電話は、引き継ぐことが出来るようになっているが、これは逆に良くない制度だと、僕は思っている。

電話帳には、全くコンタクトを取ることのない人たちがほとんどを占めるようになっても、電話番号も、電話帳も引き継いでいるのだから、お荷物以外の何物でもないだろう。

手放すことは、一見、失ってしまうだけの行為のように思えるが、実際には、新しいものを手に入れるための準備でもあるのだ。

東京からの郵便物の転送が、6月12日に終わる。延長はしない。

そこで、余分なDMの全ては、送り主の元に戻されて、二度と送られなくなる。

それに伴って、新住所を知らない人たちの手紙などの郵便物も転送されなくなるが、それでいいのだ。


via Mark な 人生



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