柔よく剛を制す。とは、まさに、竹のごとし

今日は、昨日に引き続き、竹の伐採をやってみた。

本当は、ヒノキを切ろうと思っていたのだが・・・

一つしかない地下足袋は、洗ってから濡れたままで、昨日は長靴でやっていたのだが、やっぱり予想通り、切った竹の切り口で、長靴は切り刻まれてしまったのだ。

気をつけていたんだけど、なかなか、完璧にはいかないものだな。

この山に来て、半年だというのに、すでに、二足の長靴をダメにしてしまった。

一足目は、防寒長靴で、二足目はスパイク付で、両方とも結構高かったんだけどなぁ。残念。

で、三足目を早速注文した。

山に来てから、いろんな人に会って来たのだが、なぜか、みんな「白い長靴」を履いているのだ。

なんで「白」なのか聞いてみると「持ちがいい」とのこと。

なぜ持ちがいいのかはわからないが、とにかく、白い長靴が持ちがいいというのだ。

白い長靴というと、どうやら、食品加工場などで使用されている、耐油長靴のこと。

僕も、三度目の正直で、白長靴を頼んでみたのだ。

で、今日は、朝から、「地下足袋は濡れてるし、長靴は穴空いてるし・・・どうしよう?」と思っていたのだが、どうにも、暇になってしまうため、いつもの安いアディダスで、竹刈りをすることにしたのだ。

今日は、風呂と沢の間に、鬱蒼と生えている竹やぶをやっつけることにした。

この竹やぶがあることで、沢の水の流れる音は聞こえるけど、沢は見えないのだ。

で、昨日と同じように刈り払い機で竹を切ろうと思うのだが、どうにも、昨日のようにスパスパいかない。

よくみると、昨日の竹よりも明らかに太い。

そして、かなり長い。

刈り払い機の刃をボロボロにしながら、円盤投げのように遠心力に任せて、ガツガツ切っていく。

途中、あまりにも切れないので、グラインダーで、刃を鋭角にしてみた。まあ、いいいかどうかわかんないけど。

切れ味は・・・変わんねーな。

竹というのは、こうして切っていると、非常に厄介な植物である。

めちゃめちゃ硬いのに、非常に柔軟性がある。

柔軟性があるので、よく曲がるのに、折れやしない。

なので、邪魔で邪魔でしょうがないのだ。

そのために、めっちゃ疲れた。

この竹こそ、建築建材として最強なんじゃないか!?と思えてしまう。

硬いのに、柔らかい。

竹を切りながら思った。

「柔よく剛を制す」

太陽と風の話とかも、そういうことなのかな?とか、柔道とか、合気道とかっていうのが、こういうことなんだろうなとか、人に高圧的な態度で接しても身構えられてしまうだけで解決しないけど、優秀な人は、下手に出ながら相手をコントロールするんだろうなぁとか。

竹をバンバン切りながら、竹のすごさを実感してた。

建築に竹をどう使うか?

一つは、土壁の中に編むように組むのだが、それ以外にも、多様な使い道があるのではないか?と思う。

以前、土地を探していた時に訪れた、鴨川で、ところてん屋さんに寄った時に、その建物の天井が竹で作られていたことを思い出した。

その時に、「切った時期が悪かったんだよねぇ、虫が入っちゃって・・・」と店主が話していたのを思い出したのだが、杉やヒノキだけじゃなくて、竹もやっぱ冬に切るのがいいのだろう。

なので、単に、邪魔だから切っているが、今日切っている、この竹も、建築にきっと使えるのだろうな。

竹かぁ・・・なんか、うまいこと使いたいなぁ。

で、ちゃんと、バッサリやったのか?って。

いやいや、全然。まったく終わってないんだなコレが。

思った以上に苦戦。

「柔」にやられております。


via Mark な 人生



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