しし捌き。当然、人生初!

木曜日に、BOSS改め大将のサポートに、猪の捕獲に行って、さらに、翌日も、90kgの大物を捕獲。

昨日、捌くということで行ってみると、さらに小さいのを一匹、土曜日に捕獲していた。

なんと、三日連続で三匹のいのっちが捕獲されていたのだ。

こりゃ、大忙し。

まずは、すでに現場で、絞めて血抜きをしていた90kgの大物から。

聞いて見たところによると、絞める際に、心臓を突いているのではなく、周りの血管を切断しているとのこと。

心臓がすぐに止まってしまうと、血液が循環せずに溜まってしまうので、太い血管を切断して、心臓を回して血抜きをするってことだった。

通りで、すぐにコロリと逝かなかったわけだ。

なので、銃で打つ人たちは、頭を狙うらしい。

で、捌く現場に行ってみると、すでに、内臓は取り出されていて吊るされており、今さんが皮を丁寧に剥いでいる。

そこに、僕も参加して、皮剥ぎに挑戦!

まあ、当然なのだが、最初は、まるでうまくいかない。

体のラインに沿って、ナイフを入れていくのだが、なかなか、体のラインに添わすことができずに、肉を切ってしまったり、皮を切ってしまったりしながら、なんとかやるのだけど、皮を引っ張っている左手の握力が・・・すぐに限界に。

僕が、すぐにバテているのをよそに、今さんは、体が細めでおとなしい感じがするのに、ずっとやり続けてる。

90kgの巨体を引き上げるときにも、思ったよりも随分とパワーがあるなぁと思ったのだが、皮剥ぎを見ていても、握力も体力もある。

人は、見かけによらないものなのか?

皮むきが終わると、解体に取り掛かるのだが、その前に、吊るされている状態や、皮むき後のいのっちの姿を写真に収めたが・・・あまりにも、グロテスクで自主規制することにした。

実際に、現場にいると、なんということもないのだが、家に帰って来て、写真を見ると、あまりにグロテスクさに、自分で引いてしまうほど。

この違いは、一体なんのか?

考えてみると、僕としては、きっと「本能」のスイッチが入っているのではないかと。

自分自身、生態系の一部分として、相手の命を断ち、その命を頂くと言うことが、この体の中にインプットされている。その本能が、自動的に働き、殺すときにも、捌くときにも冷静でいるようになっているのではないかと思う。

がっつりと腹を切り開かれていても、内臓を目の当たりにしても、皮のない脂肪と筋肉になった姿も、それを切り刻んでいくときも、なんとも思わずに要られたのだが、写真になってみるのは、マジキモい、ヤバい、写真削除したい。と本当に思ってしまうのだ。不思議なものである。

と言うことで、写真は載せませんので、イメージだけで。

まあ、マジで、こんな感じです。

冬に獲れていて、さらにメスなので、これにたっぷりと脂肪が乗っています。

あー、メスなので、こっちですね。

まっ、どっちでもいいか。ちなみに、本物の写真を見たい方にはお送りします。

ってことで、捌きました。

捌く(さばく)と言うのが、裁く(さばく)と同じ言い方なのが、非常に気になります。

もちろん、人間であれ、動物であれ、他者を裁く権利などはありませんが、捌くことはするわけで、なんだか、どうも、この「さばく」と言う言葉が同じことが、複雑な心境にさせます。

90kgの大物を終えて、次に初日に獲れた20kg程度の小物。

こちらは、腹を切り、内臓を取り出すところにも立ち会いました。

先にも、書いたように、やっているときは、なんとも思わないのですが、今、思い出していると、どうにも、気分的に、それほどいい感じがしないのですね。

体が本能によって動いている時と、今のように頭でイメージしたり、思い出しているときと言うのは、まるで、別の感覚です。本当に、不思議です。

で、今日は、部落の新年会。

その後、いのっちハンターチームと共に、捌いたばかりのいのっちのリブロースを、炭火で焼いて頂きました。

う〜ん、やっぱ、うめー。

肉を捌いたそばから焼いて食べるなんて、一生、あるとは思わなかった。

それも、家畜ではなく、自然界で生きて来た動物、それも哺乳類を、そんな風にして食べるなんて想像もしなかった。

もちろん、自分が捌くなんてことも。

田舎に居るからといって、こんな機会に出会える人は、どうもほとんどいないらしく、同じ部落の人たちでさえ、食べたことないとか、捌くところを見るなんてこともないと言う人がたくさん居る。

僕は、結構みんなやって居るのかと思ったけど、全くそうではないらしかった。

そう思うと、僕は、本当に運がいいと思うのだ。

そして、帰り際、BOSS改め大将から、お土産が。

はちみつです。もちろん、買ったものではなく、大将が養蜂によって集めた、自家製です。

それも、日本ミツバチのはちみつ。

当たり前だけど、国産100%

いつも、僕が買っているはちみつは、すごく美味しいのだけど、中身としては、あかしあ蜂蜜(中国産)、
みかん蜂蜜(国産)のブレンドはちみつ。

同じところで、純国産のはちみつを買おうとすると、倍の値段がするのです。

いや〜、この地に来て、みなさんからもらってばかり&いろんなことを体験させてもらってばかりです。本当に、人生とはわからないものだし、面白いものだし、不思議なものです。


via Mark な 人生



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