今日は、早朝から年に一回の部落の草刈り。
僕のいる地区は、81軒の「大谷」という部落だ。
で、僕の草刈り担当はというと、うちの横にある農業用の池の周り。
4名の人たちが山へ上がってきて、僕も含めて5名でせっせと草刈りをする。
若者には若者の、都会には都会の用語があるように、田舎にも田舎の用語がある。
なので、会話していても、またに出てくる専門用語がわからなかったりする。
けど、なんとなくわかるのが「スイリ」たぶん漢字は、水になんか。
農業用水なので、担当している人たちは、スイリの人たちだとのこと。
きっと農業をやっている人ってことなんだろうけど、難しい専門用語なのだ。
さて、草刈りが終わって、昼から神事、総会と行われた。
僕も、プラウド九段南で、新築時から4年間、理事長をやってきたので、総会の大変な部分は理解できる。
だが、僕の場合、幸いだったのは、大手不動産会社のグループ会社の管理会社がいたことだ。
正直、これは大きい。
もちろん、それなりの管理費を支払っているのだけど、総会の議事録は全部作成してくれるし、書記もやってくれる、もちろんマンション経営の専門家として意見も言うし、細部にわたって説明も十分にしてくれる。意見がゴチャゴチャすれば、管理会社の意見として、ある程度、うまくまとめてくれるということがあった。
なので、理事会も、総会も、さほど困ったことはない。
しかし、部落の総会となると、管理会社はおらず、区長も、役員も、持ち回りで、先頭に立ってまとめ上げるというような感じにならない。
いつまでもいろんな人が意見を言うし、関係ないところで話をしたりする人たちもいる。
決議は行うが、なんとなく決まる感じが否めない。
僕は、総会の最中、ずっと、プラウド時代の4年間を思い出していた。
確かに、いろんな意見は出るけど、結果として、全てに明確に答えを出すし、答えの出せないものは後日必ず報告を怠らない。
面倒なことは、管理会社が行ってくれ、僕は理事長として、みんなの意見を真摯に聞くことと、きっちりと答えを返すことと、意見をゴールに向かってシュートして、確実に決めることに集中できたのだ。
お、おっと、ちょいと熱くなっちまった。
総会を終えて、親睦会。
部落の皆さんと、まとまって会うのは、お祭りの時以来。
それでも、2ヶ月居て、2回集まりに出ているのだからいいペースではないだろうか?
今日もまた、あたらくし知り合いが増えた。
親睦会をやっている間に、外では、子供達が相撲大会をやっていた。
藁で作った土俵の外周に、おがくずを敷き詰めた土俵だ。
おがクズの中の木屑が、足に刺さらないかとヒヤヒヤしていたが、どうやら無事だったよう。
さて、相撲大会が終わって、みなさんがこんなことを言っていた。
「おがくず誰か欲しくないか?」と。
田舎と言っても、みなさんが住んでいるのは住宅街。
おがくずを使ってなんかしようって人は、どうやらいないらしい。
そこで僕が名乗りを上げた。
「僕もらいます」
そんなわけで、総勢、10名ほどで、うちの山へ上がってきたのだ。
たまに来てくれる人もいるが、ほとんどが、10年以上ぶりとか、初めて来たという人たちだった。
僕がここに来てから、こんなに、たくさんの人たちが来てくれたのは、初!
みなさんの声は、ほとんどが「いい」だった。
景色も見えるし、空気もいい、風も涼しい。
本当は、いいことづくめではないけど、それでも、やっぱ山はいいだろう。
来月の後半から、いよいよ、木の伐採を始めるけど、誰か手伝いに来てくれるかなぁ・・・
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