もう、梅の花が咲いている。
今年は、本当に寒くない。
冬なのに大して寒くないと、なんだか物足りない。
今季で3回目の冬だが、最初の冬は寒かった。
水道管が凍結したり、凍ったことで継ぎ目から水が漏れ出したりして大変だったが、雪が積もった時は楽しかった。
15cmと20cmの積雪が1回づつ。
浜松にいた頃は、雪などほとんど降らず、たまーに降った時は大はしゃぎだったが、それでも積もったことはなかった。
東京に行くと、雪の降る回数は増えたが、地面はすぐに車に踏まれ、人に踏まれ、真っ白な雪など見たことはなかった。
もちろん、スキー場に行けば雪だらけだし、旅行でもして北の方へ行けば、いくらでも雪はある。
しかし、目の前に大自然と真っ白な雪しかなく、自分たち以外には野生動物しか存在しない世界。
玄関の扉を開けると、そこは、まだ誰も足を踏み入れていないフワフワの雪が積もっていて、そこに踏み出す瞬間は、アポロ11号の月面に降り立つ瞬間にも似ている気がする。
そして、真っ白な雪の中を歩いていくと、時々、小さな足跡に出会う。
これが、大きな足跡だと問題だが、出会うのは、かわいい小さな足跡。
その足跡の主が、誰なのかはわからないが、それでも、そこに、生命の存在を感じることは、何か、不思議な冒険の始まりを予感させるようなものだった。
そんな時が、一昨年の冬にはあった。
しかーし!
去年は、多少降ったには降ったが積もることはなく冬が終わってしまった。
そして、今年は、もう2月になると言うのに、1度も雪は降らず、すでに、梅の花が咲いてきた。
天気予報によれば、2月1日から最低気温が下がり、0〜2℃あたりが続くようなのだが、果たして雪は降るだろうか?
暖冬でここまできて、2月になって、ググッと冷え込んでドサっと雪が降って、白銀の世界が訪れるってことも、考えられなくもないだろう。
冬も、あと1ヶ月となった。
本格的に、薪ストーブの威力を体感せずに終わって欲しくはないなぁ。