BOSSの作業場へ行くと、またイノシシが獲れていたようで、冷蔵庫にパツパツにしし肉が詰め込まれていた。
FAN(犬)用に、古いしし肉を大量にもらってきて、うちの冷凍庫も、しし肉でパツパツ状態なので、そうそう、もらって帰っても保管する場所がない。
そうは思ったが、ちょいと実験してみたいことがあったので、バラのあたりをごそっともらってきた。
僕が愛媛に来て、しし捕獲チームに参加させてもらってから、それまで、2-3kg単位で冷凍していたものを、2、30kgのイノシシに限って、あばら周辺に付いた肉をそのまま焼肉にして食べてみると柔らかくて美味しいことがわかった。
それ以来、小型のイノシシが獲れると、ししBBQが定番になり、最近は、心臓(ハツ)や肝臓(レバー)も焼いて食べてみている。
これが、またなかなかいけるのだ。
しかし、僕は、だんだんとしし肉BBQが飽きてしまった。
すぐに飽きてしまう性格は、結構、人から嫌われる。
先日も、せっかく、ししBBQに呼んでもらったのに、僕は、牛や鶏ばかりを食べていた。
やっぱり、焼肉は牛肉が一番うまい。これは、本当なのだから仕方がない。
とはいえ、ほぼ年中獲れるイノシシを、放っておくわけにはいかない。
何とか、美味しく食べる方法はないものかと、最初に取り組んだのが、ししカレー。
これは、なかなか好評だった。
次にやったのが、ベーコン。
この辺りから、しし肉の美味しさの秘密がわかってきた。
それは、きっと、牛でも豚でも同じことだと思うのだが、やっpり
脂(あぶら)
である。
牛の脂といえば、赤身の間に綺麗に入った「霜」であるが、しし肉の脂は豚と同じように「背脂」である。
この背脂、夏に獲れたイノシシには全く無い。
なので、夏というか、冬以外に獲れたイノシシの肉というのは、実際、旨味は無いと言っていい。
これを、どんなに、煮ようが焼こうが、ハッキリ言ってうまくはないのだ。
しかーし、そんな奴らを何とか美味しく食べるために、今回、もらってきた肉で作ってみたのは、
- 塩麹入り ししハンバーグ
- たっぷり漬け込み しし竜田揚げ
- 自家製ヨーグルトで漬け込んだ ししロースかつ
である。
昨日、早速、ししハンバーグを焼いてみた。
が、ダメだった。
やはり、脂肪がないと、ハンバーグの肝である
トロ〜ッと肉汁
にならない。
結局、パサついたハンバーグが出来上がっただけだった。
チーズインをやってみたりしたが、塩気が増しただけだし、蒸し焼きにしてみたが、意味はなかった。
生地を片栗粉でコーティングしたり、パン粉を周りにつけて揚げ風にしてみたりと、色々とやってみたものの、
うまい!
とはならなかった。
やはり、脂がなければダメだということが判明した。
竜田揚げやロースカツは、またやってみるが、両方とも揚げ系なので、もしかしたら・・・と期待をしている。