ノミとゾウの話

ノミというのは、結構高く飛べるそうです。
しかし、それをビンの中に入れてフタをすると・・・

飛ぶとフタにぶつかる。
飛ぶとフタにぶつかる。
飛ぶとフタにぶつかる。
飛ぶとフタにぶつかる。
飛ぶとフタにぶつかる。

と繰り返すと、
賢いかな、フタにぶつからないように飛ぶようになるんだそうです。

そうなったら、フタを取ってみます。

すると、
フタの高さ以上には、
永遠に飛ぶことはないそうです。

ゾウは、小さい頃から足かせを付けられ、
鎖につながれ、鎖は杭につながっています。

子供のゾウは、
暴れても暴れても杭が抜けません。

さらに、
暴れても暴れても杭が抜けません。

さらにさらに、
暴れても暴れても杭が抜けません。

どうにもこうにも、
暴れても暴れても杭が抜けません。

すると、賢いかな、暴れなくなるようです。
暴れても、杭は抜けないことを学ぶようです。

そして、ゾウは成長します。

大人になったゾウは、
すでに、杭を簡単に抜くことが出来る
力を持っているにもかかわらず、
杭を抜こうとはしないそうです。

人もこれと同じ事が見受けられます。

これを賢いというのか、

疎かというのかは、

判断の致しかねるところです。

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