今回の豪雨、数十年に一度の豪雨ってだけあって、相当すごかった。らしい。
僕は、この山に一人閉じこもっていたから、すげー豪雨ってことと、あらら、斜面崩落したなぁということ、そして、道が川になってるぞ、ってことだけが主観としてあるだけで、他の人や他の地域がどうなっているのかは知らなかった。
ところが、愛媛県では数十人が亡くなったということで、川の氾濫も凄かったらしいのだ。
3.11の時も、自分としては「まあまあ揺れたな〜」くらいにしか思っていなかったが、世の中は大変なことになっていた。
今回も、同じような感じだった。
斜面は崩落したけど、他の地域よりも遥かにマシだったし、どうやら、山の下の方が、やっぱり水の量は凄かったようなのだ。
山に登ってくる道も、土砂が流れ込んでいる場所が二箇所と崩落した場所が一箇所あった。
とはいえ、車は通れるのでなんということはない。ただ、カレヤン(Porsche911)は無理だな。
昨日、早速、崩落した場所の道幅を広げるために、クボちゃん(ユンボ)でガリガリと山側を削った。
削りながらも、もしかして、さらに崩れちゃうんじゃないか?と、心配しながらやってたけど、まあ、大丈夫だったよ。
作業をする前に、崩落した場所の下の方の様子を見に行ってみた。
落ちた土砂は、きっと水の流れとともに、ほとんどが下流に流されて行ったと思われる。
で、残されていたのは、そこに立っていた木々たち。
沢を埋め尽くすように倒れていた。
幸いにも、水をせき止めるようにはなっていないので、そのまま放置だけど、さすがに人力では100%無理。機械を使っても一人じゃ絶対無理って感じだった。
杉の木が根っこごとズリ落ちている状態を発見。
根っこを見てみる。
杉やヒノキは、根が浅いと聞いてたけど、確かに、縦横無尽に根が張っているという感じではない。
日本中に崩落してしまう山が多いのは、杉やヒノキの植林された木々がひしめいいて、さらに、手入れをされていないため、長細い木ばかりで、根ががっちり張っていないというのが大きな原因だと思うのだ。
それを思うと、土砂災害というのは、一理、人災ということが言えるのだと、つくづく思うのである。
今回、崩落した斜面も、杉が植えてあったのか、自然に生えたのかわからないけど、生えているのは杉ばかりだったのだ。
そして、もう一つの原因が、土の下には岩盤があったこと。
水が地中を流れて行ったが、岩盤があるために、下に浸透せず、岩盤沿いに流れて行った事で、岩盤の上の土の部分が崩落したと考えられるのだ。
おかげで、岩盤が露出したので、これ以上、崩落することはないが、崩落しなかった周辺も、同じ状態ってことなので、また、同じような豪雨があった時には、崩落する可能性があるのだろう。
まあ、僕自身は、怪我もなく、何か失うものもなく、壊れたのは山だけだったので、よかったよ。
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