まだ、デジカメが出る前、アナログカメラの時代はよかった。
カメラなど、一回買えば、新型機種が出たからといって、そうそう買い替えなどは必要がなかったのだ。
しかし、デジタルになってから、技術の進歩は早く、あっという間に新型機種が出て、旧型とは雲泥の差の性能を発揮してきた。
その為、まだまだ使えるカメラも、どんどん買い替えが必要になってしまったのだ。
まだまだ使えるのなら使い続ければいいんじゃないか?
そう思うかもしれないが、そこは、やっぱりプロとして、最大限良いものを提供したいと思うわけで、そうなると、やはり買い替えていかなければならないのだ。
当初は、カメラだけでよかったのだが、そのうちレンズにも電子機能が付いてきた。
AFはもちろんなのだが、ISと呼ばれる手振れ防止機能である。
このISも、進化していくので、新しいISレンズに買い替えていかなければならない。
ISの性能自体、新型が欲しいわけではないのだが、メーカーが古い機種の部品生産を行わなくなって修理を受け付けなくなってしまう為、致し方なく新型に買い替えているのだ。
まったく、もったいない話である。
ってことで、使わなくなったカメラやレンズが溜まってきてしまったので、ヤフオクに出すことにした。
写真に写っているのは、4台だけだが、カメラは5台、レンズは7本出品。
順次落札されているが、正直言って「ちょっと、高く落札しすぎでは・・・」と心配になる程高値で売れる。
それだけ需要があるのだろう。
今回出品した中の、EOS-1D Mark3など、なんせ三世代前のカメラなのに、ちゃんとまあまあの値段がつくのだ。
もちろん、ちゃんと撮れるし、正直って、現役として十分に通用するカメラなのだけどね。
逆に、サブ機として使っていた、EOS-7Dは、一世代前の機種であるにも関わらず、現場から「もう使えない」という声が上がるほどだった為、買い替えたのだ。
フラッグシップ機の1Dと、ハイアマチュア機の7Dでは、それほどまでに違いがあるのだ。
多くの撮影業者が、ハイアマチュア機をメインカメラにする中で、僕は、フラッグシップ機にこだわり続けてきたのだが、やっぱり値段も全然違うけど、性能も耐久性も全然違うってことなのだな。
今まで、価格の面で、メインカメラをハイアマチュア機にしようと、何度も思ったことがあるが、こうして売却する段階になっても、やっぱりフラッグシップにこだわってきてよかったと実感する。
なんでもとは言わないが、入り口だけを考えるのではなく、耐久性などの継続性と、出口も考えてものを買うというのは、とても大事なことなんだと改めて思うのであった。
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