国が違っても似たようなところと、国が違うと結構違うところがある。
人の営みとしては、どの国に行っても似たような感じを受ける。
作物を作り、家畜を飼い、家を建て、犬がいる。
違う部分は、習慣と土地特有の物資と情報、そして法律だろう。
ハノイの村に来て、まず、最初に「だ、大丈夫だろうか?」と思ったのは、犬だ。
シェパードのような大型犬が、放し飼いにされている。のか、野良犬なのか?全く区別がつかない犬たちがゴロゴロいた。
狂犬病の予防接種などやっていないと思われるので、噛まれたら一大事である。
だが、どんな動物であっても、こちらから攻撃しなければ、ほとんど襲われることはないようで、目が合ってもどうということはないようだ。まあ、そうでなければ困るのだけど。
次に発見したのは牛。
そこらの草原にいる。
もちろん、飼われているのだろうけど、乳牛なのか?家畜なのか?働き手なのか?わからないけど、牛がいる。
何頭もまとまっている時もあるが、ホテルから見える景色の中にいるのは、いつも一頭か二頭。のんびりと草を食べている。
日本にいると、牛を飼うというのは随分と大それたことのような気がしていたが、ここで見ていると、牛などは草原にほっておけばいいような感じである。
次にいたのが、なんとブタ。
住宅街の中の空き地にいた。
なぜ、こんなところに?
と思うが、多分、
一頭丸々買ってきて、とりあえず空き地に放しているんだろうと思われる。
きっと、近日、捌かれてしまうのだろう。
そして、定番のニワトリ。
ニワトリは、ほとんどの家で飼われているようで、そこら中にいる。
日本では、住宅街などで飼っていたら、早朝の鳴き声が大迷惑だと言われてしまう。(と言っても、鳴くオスを飼わなければいいのだが)
ここにいても、たまーに、鳴き声が聞こえるが、ほとんど気になることはない。
それよりも、犬の鳴き声の方が、はるかにうるさい。
次に家々をみてみると、なぜか、ほとんどの家が細長い。
ベトナムの習慣なのか、ハノイ 市街地でも細長い間口の狭い家が密集していた。
隣との隙間はなく、一軒一軒をくっつけて建てることで、強度を高めようということらしい。そのため、一軒無くなると大惨事を招きかねない。
ってことで、ないところにはつっかえ棒がやってあった。
これは、これで、一つのNICEアイデアである。
村の場合は、隣同士密着していない建物も多いが、それでも、細長く上に建てている。
日本でも、たまーに、細長い建物を見かけるが、それと違うのが建築方法だ。
たぶん、建築基準法などというものはないと思われるのだが、これらの建物は、鉄筋コンクリートではない。
なんと、レンガなのである。
もちろん、レンガの周りをコンクリートで覆っているのだが。
↑こんな感じ。
作業しているのは、女性が多く、どうも大工などの専門家っぽくはなく、どうみても素人だ。施主である自分たちでレンガを積んでいるのか?女性たちは雇われているのかはわからないが、とにかく、三階建の建物でも、レンガ作りなのだ。
柱は、どうやら鉄筋コンクリートらしいが、この細さで大丈夫なのだろうか?
ちなみに、大型マンションの建築現場もみたが、ほぼ、全く同じようにレンガ作りだった。
地震が来たらと思うと、ちょいと怖い。
それなりに、大きな家が多い中、気になる家があった。
長屋のようなアパートだ。
こんなど田舎で、アパートに住む人たちがいるのか?と不思議に思ったが、一棟どころではなく何棟もいたるところにあった。
よくよく見てみると、一部屋で六畳か八畳か?その程度しかなさそうなのだ。
市街地ならわかるが、なぜ、この田舎で?
住民を見てみると、若い。
若夫婦が実家を出て暮らしているような感じだが、それにしても、周りには広大な土地が広がっているのに、なぜ、こんなにも狭いアパートに暮らすのだろうか?とても不思議に思えた。
これが、貧富の差というやつなのだろうか?
長くなってきたので、今回はこの辺で。
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