激安で買った軽バンのJくん。
商用で使われていたので、外観は、塗り直されていたりして綺麗なのだが、荷室はボロッボロだ。
走行距離も15万キロを突破した代物だったので、ガタがくるのは当然だろうと覚悟していたのだが、その第一弾がキタ。
それが、スライドドアが、外側からだけ、開かなくなる現象。それも左右両方。
両方いっぺんというのは、珍しいが、起こっていることは事実なので仕方がない。
今までの人生において、車が壊れたら、表面的に見てわかるようなところの不具合であれば自分でやることもあったが、基本、ディーラーや修理屋さんに持っていくというのが定番だった。
でも、一度だけ、見えない部分でもやったことがあった。
それは、カレヤン(Porsche911)のストップランプが消えなくなってしまった時があったのだが、東京に住んでいるわけで、いくら距離的にそう遠くはないとはいえ、交通量のかなり多い道路を通っていくのに、ストップランプが正常に働かない状態では、事故を起こしてしまう危険性があると判断して、自分で直すことにしたのだ。
部品を、ドイツから輸入して、なんとか試行錯誤して直したのだ。
丸一日がかりでやっていたが、修理の仕方を知っている人からすれば、ほんの5分程度で終わってしまうような修理なのだ。
知っているのと、知らないのでは大違いであることを、今更ながらに思う。
さて、今回のスライドドアが開かない現象。
今までの人生において、ドアの内張をベリベリと剥がす経験はない。
それなりの車であれば、ちょっと怖くて「やっぱ、やめとこ」と思うかもしれないが、Jくんの荷室は、もともとボロボロである。
とはいえ、内張は綺麗な状態ではあったが、まあ、傷の一つや二つついてもね。
ということで、剥がしてみることにした。
それなりの普通車であれば、若干、複雑な構造をしているものもあるだろうが、さすが軽バン、実にっシンプルな構造で作られている。
それが、とっても、やり易くさせていて、実にいい。
こうした車をいじって、経験を積んでいくことで、普通車でもできるようになっていくような気がするな。
内張を剥がすと、ドアを開けるための金具が見える。
イメージとしては、ワイヤーで引っ張られているのかと思っていたけど、金棒で引っ張っているので、こいつが切れる訳ではない。
どっかの部品が、破損してしまっているのだろうと思うけど・・・
今回、開かなくなっているのは、外側のハンドルからで、内側からは開くのだ。
写真で見えている金具は、内側ハンドルのもので、その奥に、外側ハンドルの金具が見える。
見てみると、ドアを開けるための金棒と、ハンドル部分がくっついていないのが見える。
そして、くっつけるための部品っぽい、プラスチックの小さな部品がブラブラしてる。
「あのプラスチックが割れたかな?」
そう思って、取り外してみると・・・う〜ん、割れてない感じ。
そうなると、単に外れただけか?
プラスチックに金棒を入れて、部品に押し込んでみるが、、、入らん。
あまり力をかけると、プラスティックが割れそうである。
どうすべ?
「最初に、プラスティックだけ入れて、そのあとに棒を入れてみるかな?」
ってことで、そうしてみたところ、スポッ!あっけなく入った。
「なんだい、こげな、簡単なことかいな」
ってことで、2時間ほど格闘して片側が完了。
反対側も、内張をバリバリっと剥がして、のぞいてみると同じ現象。
これは、単純に、「スライドドアを勢いよく閉めすぎかもな?」
で、金棒を穴にスポッと入れて終了。
分かっていれば、作業時間、3分程度。
現代は、本当に素晴らしく、ネット上に、こうした修理のことも書いてくれていたり、動画で説明してくれていたりするので、本当に助かる。
ネットがなければ、素人には、頑張っても出来ないか、壊してしまうかしているに違いない。
知っているか、知らないか?
たったこれだけで、大きく変わってしまうなぁと感じる。
あとは、チャレンジするかどうか?
知ったとしても、次に来るのは出来るか?出来ないか?
やったことのないことは、「出来ないかもしれない」と、思うものだけど、「出来るかもしれない」という可能性もあるのだ。
そして、ほとんどのことは、意外と「デキル」ことに驚く。
もちろん、失敗はするけど、それでも、やり続ければ、必ず出来るようになるものなのだ。
よく「人生には、乗り越えられない試練は来ない」と言われるが、本当に、きっと、そうなのだろうと感じて、日々を送っているのである。
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