東京にいると、こうした類の講演会は、無数にあり、ほとんどのものはスルーだが、愛媛にいると、有名人を見る機会というのはたぶん皆無だろうから行ってみることにした。
講演者は、この方、竹田恒泰さん。
皇族の人ってことで有名な方だね。
場所は、僕のところから10kmくらい松山よりの、椿神社。
話によると、会場費は無料だそうで、その代わり、お賽銭(玉ぐし料)を任意で集めていた。
神社は、もともとは、日本を作ったとされる神々をまつるところ。
有名どころとしては、天照大神(あまてらすおおみかみ)だけど、そのずっと前にも神様がいて云々というのが、日本古事記の始まりで、そこから、第一代天皇の神武天皇へと繋がっていくので、神社というのは天皇と直結したところなんだね。
講演の初めは、竹田さんが出版している日本古事記の現代語訳を読むところからスタートする。
あっ、その前に、国歌斉唱があるよ。
そして、その後は、竹田さんが話したいテーマを話すんだけど・・・
んー、難しいところ。
何が難しいかというと、昨日のテーマは国防ってことだったんだけど、内容は政治批判と自分が仕事で行った海上自衛隊の話。
もちろん、北朝鮮のこととか、中国の軍事力だとかいう話もあるんだけどね。
あと、言葉がちょっとお笑い系?
かなり頻繁に「ヤツら」「バカだから」という言葉が出てくる。あと「キモい」これはまあいいけど。
講演会というものの、ほとんどは、正直言ってつまらない。途中で寝てしまうものばかりだということを思うと、面白くするために、言葉もお笑い芸人のようにするのは、効果的だとは思うが、お金を払って聞きに行くような内容ではなく、民放局のテレビでボケーと見ているのにちょうどいい内容かな?と。いうのが正直な感想だった。
18:30から21:30までの3時間、しゃべりっぱなし。
竹田さんが、話したいことを延々としゃべっている感じで、「これが仕事」というのがいい。
やっぱり、人は好きなことを自分勝手にやるのがいいと、改めて実感した。
このおしゃべりを聞きたい!
と思う人は、講演会にきたり、テレビを見たり、書籍を買ったりするのだから、それでいい。
下手に、余計なことを考えて、自分にストレスを与えながら、パフォーマンスの低い内容にしてしまうのなら、自分全開で行く方のが誰にとってもいいと思ったよ。
僕も、常に自分全開。
他の人のことなど、正直言って考えてない。
でも、この自分全開でやっていくことで「それいいね」と思う人たちが、あとに続いてくる。
誰も来なかったら?それでもいいだろうと思う。それでもやり続けた先に、生きている間に死んでしまっても、いつか「それいいね」と思う人が出てくるかもしれない。
画家なんかがそうだね。死んでから評価されて、1作品何億円という価値がつく。
そう思うと、逆に、早々に理解されるようなものは、早々に廃れるかもしれない。
しかし、なかなか理解されないものの方が、長く愛され、価値が出るものになるかもしれない。
どっちがいいか?は難しいところだが、そんなことを考えている暇なく、自分の道をまっしぐらに突き進むのがいいのだろう。
そんな、竹田さんのスタイルが、僕がこの講演会で、もっとも学べたことだったよ。
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